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長次郎見比べー遠山記念館

長次郎・楽茶碗 感動の鑑賞会

お茶を習っている方ならこの見出しでお分かりになると思いますが、習ってない方には何のことやらですがお許しを。備忘録日記です。
利休さんが作らせた、それまでの美意識を変える黒い茶碗。黒を美にした意識改革はやっぱりすごいな。
その最初期であろう銘「巌 イワヲ」「大威徳 ダイイトク」、そしておそらく一入さんとノンコウの合作ではないかという三碗をガラス越しでもなく直で、しかも太陽光のもとで鑑賞してまいりましたよ。
さらに!一人ひとり触れて拝見することができたというサプライズ付き。かなり不便で遠いとこだしどうしよ、と思ったけど行ってよかった〜。こんな機会は二度とないと学芸員の依田先生もおっしゃってました。そりゃそうだ。万一のことがあったら大変、この会開催には勇気もいったことでしょう。事故(欠けたり割れたりヒビいったりその他の事故)怖いもんね。

素人でもわかる違いとお呈茶

さむ~い小雨のふる中、うちからはかなり遠い駅まで湘南新宿ラインでいき、さらに1時間に1本あるかどうかというバスに乗り、さらにさらにバス停からコンビニもない道を徒歩約15分。公共交通で行くにはなかなかの不便な場所にはるばるいった甲斐はあったのか? 
はい。大アリでした。三碗並んで最初期のイワヲの肌が赤いというか鉄色っぽい真っ黒とは見えない色が際立っていたというか、「大威徳」とは全く違う色にびっくり。間近で比べて見れた+解説付きでもあり、ほぼお道具のこともよくわからない私でもよぉ〜くわかりました。ほんの細かい膨らみや窪みで鑑定するのねー。午前の回は雨だったそうで、午後は晴れて太陽光がよくあたりほんとお茶碗の違いがくっきり。利休さん時代、本能寺の変があった年あたりのものだそうで、まぁ。当時の人々のストーリーも妄想できて歴史好きにはたまらんです。お茶の茶碗や美術品としての価値も高いのでしょうけど、個人的には歴史的価値に思いを馳せてしまった。ロマンだわぁ。
鑑賞会にお抹茶もついていたのですが、これまたお茶会では一緒に並んで出されることはないであろう、どれもこれも良いお茶碗をずらっと使ってくださりお薄をいただきました。依田先生の太っ腹!よっ!・・・白い靴下持って行っててよかった。いらないかと思ったけど一応、と思って正解でした。ふぅ。

美濃焼と瀬戸焼展ほか志野・美濃・瀬戸茶碗

美術館の方もたっぷり、じっくりケース越しで茶入・茶碗ほか焼物を鑑賞。混んでもいないし、鑑賞会まで時間もあるしで解説(ついでに英語の説明も比較のため読んだ)もお茶初心者としては、きっちり全部読みながら見て回り、良い勉強になりました。知識も実物を見るのも大事だわ、と実感。オンラインじゃさすがにわからんて、ってこればかりは思いました。
うーん、語彙が少なく表現できてませんがとにかく行ってよかった、とその気持を忘れないための投稿。

バスの都合で鑑賞会集合の2時間前にはついてたけど美術館展示も本当にゆっくりみれたから結果オーライ。惜しむらくは食べ物調達できてなかったからお腹ペコペコのまま最寄り駅までランチ抜きになったことかな。お茶菓子でてよかった。お茶も良い茶碗でしかもしっかり美味しかったし。
最寄り?の桶川駅前で見つけたサイゼリアに速攻かけこみました。あまりいったことないけど、安っ!うまっ!でした。パンチェッタのパスタ新メニューとのことで美味しくいただきました。帰りは快晴でした〜。

あ、お庭もしっかり見学し、建物の中もとても広くて贅を尽くした建築でしょうから(こちらも素人・・・とほほ)一見の価値あり。遠くて二の足踏むけど、気になるイベントがあればぜひ。運転できる人ならアクセスはそんなにハードル高くないかな。
遠山記念館
https://www.e-kinenkan.com/
以上、レポート?感想でした。