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デュエルマスターズ初心者がGPに出るまで〜初心者の気持ち〜

「1マナあるので…、よし、
冒険妖精ポレコを出して、そのままプレイヤーにアタックします!」

この言葉に違和感を覚えたあなた、すでに私よりもデュエマ初心者を脱しています! そう、歴戦のデュエマプレーヤーならお気づきでしょう、

「召喚酔いによりクリーチャーは出たターンにアタックできない。」

こんな簡単なことも、1ヶ月前の私には、ほとほと、全く理解できなかったんです!!( ;∀;)いまや、赤緑アポロヌスを握ってCSに参加しているというのに…。

そんな、これまでTCGに憧れつつも、隅っこから眺めては難しそうだと諦めていた一般成人女性が、当たってしまったデュエマのGPに責任持って出るべくひと月でルールの理解やカードの認識ができるようになるまでに、難しかったことを備忘録として書き記します。

初心者の方はもちろん、友達が最近デュエマ始めたけど、「何がわからないかわからない」と、もはや初心者の気持ちなんて忘れちまった猛者たちにも参考にしていただけますと幸いです。


初心者具合のはなし

そもそも下地があったんでしょう?と思われては大変なので……。

  • TCGは触ったことなし。「TCG…東京ガールズコレクションか?」と思っていた。(※それはTGCです。)

  • デュエマをしているところは見ていても、「いま…一体なにが…どうなってるの…?」と宇宙猫状態で、タノシソウダナーと、笑顔でそっと見守ることしかできなかった。

  • ↑感覚的には、「CEOはKPIを厳密にモニタリングし、ROIを最大化するためにCRMシステムを導入しました。新プロジェクトのリーダーシップは、SWOT分析とPDCAサイクルを活用して競争力を高めています。」みたいな文章を聞いてる感じ。

初心者具合の話は長くなってしまいますので今回は割愛しますが、幸いなことに身近にデュエマをしている人がいて、「赤緑アポロヌス」というデッキに出会えたので成長できました。

デュエマ初心者の私が陥ったこと

1、 そもそもカードの区別がつかない

不思議なことに全くデュエマのカードに見慣れていなかった頃は、すべてのカードがごちゃごちゃしているように見えて、区別がつかなかったのです。まるで、おばあちゃんが「最近のアイドルはみんな顔がおんなじに見えるねえ」と言うかのように……。
公式サイトのカードの説明をみても、「用語」の壁が立ちはだかりすぐには理解しきれませんでした。しかもツインパクト(クリーチャーと呪文がひとつになっているカード)なんてものもあったので、混乱しました。

公式サイトの「読んでルールをおぼえよう! 」より
今見るとこんなにわかりやすいのになあ。

ただ、爆発的にカードの理解が深まったと感じたのが、「進化クリーチャーには「☆」マークがついている」と知ったとき。「こんなに沢山の情報をすっきりまとめ上げているの!?」と、もうそれはそれは感動して、ごちゃごちゃしているなんて思わなくなりました。
カードのデザインが時代によっても変わっていることもあって…これについてはいつか誰かと語り合いたいものです。

2、 特殊な用語が多い

手元にあるカードを理解しようにも、ルールを覚えようと読んでも、必ず立ちはだかったのが「用語」の存在。
マナ、タマシード、タップ、アタック、シールド、バトル……。
慣れてしまっては造作もないそれらは、デュエマの世界に足を踏み入れたことのない人間からすると、ビジネス用語の横文字並みに頭に入ってこないものです。
ここで一旦、初心者の感覚を体験してみましょう。

「CEOはKPIを厳密にモニタリングし、ROIを最大化するためにCRMシステムを導入しました。新プロジェクトのリーダーシップは、SWOT分析とPDCAサイクルを活用して競争力を高めています。」

横文字だらけの文章の例 ChatGPTが作ってくれました。

……どうでしょうか。
「なんとなく聞いたこともあるし言葉としてはわかるような気はするけれど、それが何を意味していてどういう使われ方をするのかがわからない」
何を聞いてもこんな状態でした。

しかも、アタックとバトル、破壊とブレイクなど、似た単語でもまったく違う意味になる言葉もあります。
それも分かっていなかったため、初めの頃、友達との対戦では、
「それでは、このアポロヌスドラゲリオンというカードを使って、シールドを全て破壊します(キリッ)」
と言っていました。暖かく笑われました。

ルールがしっかり決まっているゲームだからこそ、厳密に言葉の意味や裁定が決まっているのだと思いますが、慣れるまでは混乱もあり少し苦しかったです。
カードの名前や種族も初心者からするととんでもなく多いので、基本ルールでつまづいた私の頭がショートするのも想像に難くないでしょう。
とにかく慣れといえども、用語の壁は厚いです。

3、 ルールを覚えるのが大変

ボードゲームでは、知らないものでもルールを読んでプレイすることもありますが、デュエマはゲーム全体としてできることが多いからか、基本的なルールだけ読んでもなお頭の上には「?」ばかりでした。
これまで挙げたように、そもそも全く知らない状態(ミリしら、はもう死語かなぁ?)だと、用語の壁によりなんとなく理解することしかできません。
ここも慣れ、とはいえ、参考までに私が苦戦したことを挙げていきます。

ステップを忘れる
召喚をした後にマナを埋めようとしたり、アタックした後にクリーチャーを召喚したり……。そもそも「アンタップ、ドロー」を忘れることもしばしば。それに加え、「効果の解決」「待機」「S.トリガーの処理」とくるともう大変。今どのステップにいるのか、紙を手元に参照しながら行いました。
このステップに関しては公式の動画↓を見てから意識しやすくなりました。

・カードに応じた言葉の使い分けが難しい
カードの効果とデッキを回す際の手順だけ理解し、いざ実戦、となると、無言でするわけにはいきません。
「このマナに埋めたカードと色が一緒なので、一枚使ってこのカード(ヘルコプ太の心絵、タマシード)を召喚します
などと、なんとも垢抜けない上間違った言い方をしてしまいました。身内なら良いですが、私が目指すは志あるDMPが集う大会。紳士的態度で望まなければなりません。
ここはカードの理解と時を同じくしましたが、
タマシードは「出す」、クリーチャーは「召喚」、呪文は「唱える」、アタックの際には「プレイヤーにアタックします」、アポロヌスドラゲリオンを使う際には、「その際に侵略を宣言します」…など、カードに応じた用語の使い分けを正しく行うように努めました。

4、DMPのみなさん、略語が多い

動画を見て学ぼう、と思ったことがありました。一般的な対戦動画を何回か見ればわかるのでは?と思ったのですが、これがこれがわからない。
デュエマの会話をしているみなさん、略語が多いのです。DMPもそうですが、デッキの名前も、カードの名前も、知らなければ暗号か?!と思うほど略されています。
その略語を織り交ぜ、通常よりも速いスピードで膨大な情報を話す方が多いので、外国語を学びその国のネイティブと話したかのような充実感があります。ひょっとしたら、初心者にとってデュエマはほぼ外国語かもしれません。(少なくとも私はそうでした。)
でも、分かってくるとこれが楽しいわけです。むむ、デュエマの憎めないところよのう。

5、 基本知識だけでは実戦で対応しきれない

自分の基本の動きだけでもやっと覚えた3日目頃に、場に慣れるために近くのカードショップの非公認大会(アドバンス)に出ました。
私の持つ「赤緑アポロ」のデッキは、乱暴な見方をすれば自分の動きだけ覚えればなんとかなるデッキ。とはいえ、やはり実戦では「いま…何が起こってるのだ……?(·□·;)」と、半泣き超えて途中からは悟りの境地。
デッキに対する反応は以下の通り。

  • 青魔道具→カードの効果で侵略ができないっ?!ええ!?なんかいっぱいカード増えていってる…これ、私何したらいいんだあ?!

  • 黒緑アビス→ひええええなんかいっぱい墓地から出てきたよびえええええ

  • モルトネクスト→(゚ロ゚)????????

  • 邪王門→ヽ( ´ー`)ノ フッ これは予習済みだ、オワッタゼ‼️

しっかり全敗し、後半は見学。
やっぱり、基本を知っても、それだけでは対応しきれないのが大会です。混乱して、知っていたはずの対応も頭が回らずできなかったり、投げ出したくなってしまったり。まだまだそれは、何十年もプレイしている皆さんには到底追いつくことのできない差なのだと思います。
しかし、対戦の前後には初心者の私に対してもみなさん大変優しく話をしてくださる方ばかりで、戦々恐々とした会場を想像していた私にとってはありがたいことでした。
もっとたくさん知って、もっと楽しめるようになりたい、と思った機会でした。

まとめ

ひょんなことから憧れのDMPになった私。総じて言えば、デュエマを少しでもわかっていくにはやっぱり慣れが一番必要だと感じました。
だから、とにかく何でもいいから目や耳を慣れさせること。興味のあることから見ていって楽しみながら少しずつ理解をしていくことが必要なのかなと思います。

私は今回、赤緑アポロを持ちました。初心者に向けたデッキとしてはこの選択は大変正しかったと思います。
というのも、なにがわからないかもわからないような人間からすると、デュエマはまず自分の身の回りから覚えなければならないことが多すぎて、他のデッキの理解まで考えが及びません。
カードの違いすらわからなかった私には、自分の動きを通せばとりあえずは戦えるというこのデッキはとっても魅力的です。
ただ、歴戦のDMP YouTuberさんもおっしゃっているように、やっぱりデュエマの楽しさの本質にはまだ触れられていないのかもしれません。
そこはこれから他のデッキを握ってみて楽しさを感じていくところなのかなと思います。
だから、一番初めの混乱の中で投げ出さないために、最初に楽しむために握るデッキとして良かったと思います。

初心者のみなさん、一緒に頑張りましょう!
そしてGPに参加される皆さん、精一杯やりますのでどうか、よい戦いをしましょうね!

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