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ババアへの招待状

10代の頃、コーラとか、メロンソーダとか、いちごミルクとか、他にも色々魅惑的な飲み物が並んでいる中で、なぜ母がホットのほうじ茶を選ぶのかが不思議でした。

当時わたしは、ほうじ茶を「ババアの飲み物 笑」と呼んでバカにしていました。(おい)

がしかし、齢40にしてついに、ほうじ茶のおいしさが身に沁みるようになってきました。
ババアへの招待状が届きました。

(と母に言ったら「ようこそ!」と言われました)

ほうじ茶、美味しいよ!(みんな知ってる)

わたしの敬愛する阿佐ヶ谷姉妹のお二人演じる「ヨルガヤ姉妹」が、火曜日の2355に出ていまして、そこで割といつも飲んでいるのがほうじ茶。
(お煎餅もよく食べてる)

「ほうじ茶、落ち着くわね〜」と言いながら飲んでいる様がなんだか美味しそうに思えてきて、買って淹れてみたらなんと美味しい。

ほうじ茶、美味しいよ!(だからみんな知ってる)

どうやら、ほうじ茶にはビタミンEとビタミンCが両方入っていて、お肌にもよいのだとか。
飲んだあとのほのかな甘みがまたいいですよね。

と思ってガブガブ(2Lくらい)飲みまくっていたら、夜眠れなくなりました。

ほうじ茶は焙煎されることでカフェイン量が緑茶より減っているらしいのですが、それでも少しは入っているので、カフェインが効きすぎるわたしにとって、夕方以降飲んではいけない飲み物だったようです。

というようなことを職場で話したら「?」という反応が返ってきました。
(「ババアへの招待状」の下りはスルーされました。反応しにくい話をしてごめんなさい。)

あまり存じ上げなかったのですが、日本人ってカフェインの覚醒作用が効かない人が多いんですってね。

わたしはカフェイン飲料(眠眠打破とか)を飲むと心臓がバクバクして落ち着かなくなります。
でもカフェイン耐性がある人は夕飯の後にコーヒー飲んだりしても平気らしい。

カフェインが効かない人がいることは知っていましたが、効く人の方が多数派だと思っていました。

電車内のこもったニオイはみんな苦手だと思っていたし、怒ってる人がいると自分も怒られたような気分になるのも、みんな一緒だと思っていました。
でも世の中にはニオイが大して気にならない人も、誰かが怒っていても平然としていられる人も多い。

それが当たり前だと思っていると気付かない、話してみて初めてそれが個人的なことだったりローカルルールだったり少数派だったりすることを知る、
ということはよくあります。

知らなかったことを知る楽しみは計り知れない。

きっとまだまだ、未知との遭遇があるのでしょうね。
これだから人生はやめられない。

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