酢好きの人見知りはメンマを頼む(タブレットで)
お酢が、好きです。
タンメンや塩焼きそば、中華丼なども好きです。
塩味には、大体お酢が合うからです(自論)。
ときどき、タンメンを食べに
日高屋に行きます。
そこそこ都会で暮らしていてよかったなと思うのは、外食産業がむちゃくちゃ発達していて安いことと、女1人で入店しても目立たないことです(だってわたしだけじゃないから)。
平成の御代を思い起こせば
世間はまだ女性の1人客に慣れておらず
「女1人で外食なんて、かわいそう」
「女のくせに料理もできないの?ププ」
という風潮があったものです。
わたしは全然かわいそうじゃないし
料理が出来ないわけじゃないし
よしんば料理が出来なくても文句あります?
あなたに何か関係が?
という話ですが
あの頃はまだ、そんなに強くありませんでした。
令和まで生きててよかった。
そんなこんなで、わたしは堂々と日高屋に入り
1人であることを告げ、1人席に陣取ります。
そこそこ都会で暮らしていてよかったなと思うのは(また?)1人席が多いことです。
これは4人用だよな…と思われる席を1人で使うのは気が引けるし、相席も苦手なので。
わたしはわたしの為の席を
わたし1人だけで使いたい。
…で、タンメンです。
タンメンには前述の通り、お酢が合います。
ただ、タンメンは汁物。
ここで問題が生じます。
お酢をかけても
汁で薄まってしまうのです。
わたしの理想のお酢濃度は70%(知るか)。
汁:3 お酢:7
この濃さを実現する為には
タンメンの汁は多すぎる。
ということで、小皿が入用です。
具と麺を汁から救出し
小皿にあけてから、お酢をかけたい。
ここでも問題が生じます。
わたしは、極度の人見知りです。
「小皿をください」
この一言が言えない。言い出せない。
え?何に使うんですか?
シェアするなら分かるけど
1人で食べるのに小皿要ります?
という顔をされるのが嫌なのです。
顔に出されるだけならまだしも
万が一声に出して聞かれたら?
「理想のお酢濃度を実現する為です」
なんて言えない。言い切れない。
高めの自意識が邪魔をする。
恥ずかしい。無理。
ということで、最近は便利ですね。
注文がタブレットで行えます。
忙しそうな店員さんを呼び止めるのに
タイミングを図り過ぎて注文を諦める
必要はないのです!(←経験あり)
ちょうどいい小皿を入手する為に
わたしはメンマを頼みます。
メンマを食べて空いた小皿に、具と麺を選り分け、お酢をかける為に。
…
完璧。
素晴らしい問題解決策をひらめき、無理なく実行することが出来た。
満足感にホクホクといいお酢加減でタンメンを啜りつつ、わたしはふと気付きます。
メンマの小皿にタンメンの中身を出し
お酢をドバドバかけながら
食べている姿を見られることには
特に抵抗がないことに。
恥って…自意識って…
何なのでしょうね。
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