何か問題でも?という姿勢で生きる
小木です。
矢作です。
おぎやはぎですけど何か問題でも?
言わずと知れたお笑いコンビ
おぎやはぎの漫才を初めて見たとき。
あれは、20年くらい前でしょうか。
冒頭の独特な自己紹介に、いみじく衝撃を受けたのを覚えています。
漫才の中でお互いを褒め合う感じも、当時としては非常に珍しく思えました。
矢作が、小木の夢を出来るだけ叶えてやりたいという姿勢を崩さないこと。
小木から、矢作への信頼と親愛の情が漏れ出ていること。
漫才と言えばほぼ喧嘩か言い合いであり、コンビは仲が悪いもので、お互いを馬鹿にし笑い否定し打ち据えてナンボ、というのが当たり前と思っていたわたしには、とても斬新でした。
この2人、いいなぁ。
ずっと見てられるなぁ。
こういうお笑い、もっと見たいなぁ。
そう思ったわたしは当時よりも、今の世の方に居心地の良さを覚えています。
おぎやはぎは、いかにも穏やかで優しい雰囲気を醸し出しつつ、出だしから「何か問題でも?」と視聴者を突き放します。
周りなんてどうだっていい。そこには2人だけの世界が無限に広がっているのです。
…いや、無論プロのお笑い芸人としてそういう体でやっている、ということであって、他にない面白さを計算してのことでしょうけれども。
ともかく
この姿勢
見習いたい。
わたしは、罪悪感に駆られがちです。
ああ、今日も夕飯作りをサボって夫をゆで太郎に誘ってしまった。
ああ、今週末もずっと気になっている戸棚の整理をせずに銭湯に出掛けてしまった。
ああ、わたしはダメだ。
怠け者だ。
というように。
でも言い換えれば、夕飯にお値打ちの美味しいお蕎麦を食べ、週末に銭湯で整った、というだけのこと。
誰も、行動を共にした夫でさえも損していないし、むしろ有意義な時間を過ごした、楽しかったという感想でいいはずなのに。
夕飯を手作りしなくても問題ないし、戸棚が雑然としていてもたぶん夫は気付いてもいない。
適度に休息が取れてよかったじゃん。やったじゃん。最高じゃん。
たとえダメで怠け者でも、それがどうした。
わたしはわたしだ。
それがわたしですけど何か問題でも?
そういう姿勢で生きること。
ご機嫌に生きること。
それ以外にわたしのすべきことなど
大してないように思うのです。