もう、わたしは戻れない。
今日は、ニオイ問題についてです。
スポーツ観戦に行ったのです。
お外で行うスポーツってニオイ問題、あんまり起こらなそうでしょう。
でも、スタジアムって結構、お隣さんや前後の人々との距離が近いんですよね。
飲み食いもするし、大声出したりもするし。
隣の人の香水、前の人の唐揚げとビール、どこからか漂ってくる口臭、柔軟剤の匂い、体臭…
結構、色んなニオイが混じり合います。
コロナ前はそれでも、そこまで気にしていなかった気がするのです。
スタジアムなんてそんなもんだよね、と。
人は楽な方に流れていくものです。
定時退社が当たり前の環境に慣れてしまったら毎日残業なんて耐えられないし、自由を知ってしまったら窮屈な生活になんて戻れない。
扇風機を手に入れてしまったら
クーラーを知ってしまったら
AIが温度と湿度を自動調整してくれたら
その中で午睡する快適さに慣れてしまったら…
人間ってつくづく
欲深い生き物だなと思います。
(↑自分の欲深さを、主語を「人間」とすることでうやむやにしている代表的な例)
わたしは普段、布マスクの中に不織布マスクを仕込んでいます。
(布マスクの中にフィルターポケットがあるので、そこに不織布マスクを入れている)
だから、わたしのマスクは
布
不織布マスク
布
の3層構造になっています。
だからマスク自体に厚みもあり、付けると苦しい。
暑くて湿気ムンムンの日本の夏に階段なんて昇ったら青息吐息です。
マスクを外して生活する人が増えている昨今、何故こんなにも大仰なマスクをしているのか。
布はニオイを吸収するからです。
この特製布マスクを付けている限り、かなりのニオイを軽減できます。
不織布マスクの5倍くらい軽減できている、気がします。
ニオイの少ない世界で3年ものあいだ暮らしたことで、多種多様なニオイが漂ってくる場所にいるのに耐えられなくなってしまったわたしは、電車で誰かの口臭を感知した際などに、そこが3密どころか1密も満たしていない場所だったとしても、積極的にマスクをつけます。
今となってはもはや、ウィルスよりニオイ。
ニオイ避けの為にわたしはマスクを持ち歩いている、と言っても過言ではありません。
もう、多少ニオってもしょうがないよね、それがスタジアムだよね、なんて思えない。
もう、わたしは戻れない。
周囲のニオイに耐えられなくなったわたしは、マスク解禁のスタジアムで1人、そっとマスクを装着したのでした。
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