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白杖を持った方への声がけ及び反省会

先日、駅で白杖を持った方をお見掛けしました。

どうも階段方面に向かっているらしいのですが、段々方向が逸れてしまっています。

声を掛けた方がいいのか?
大丈夫なのか?
と迷っていたら、プラットホームの方に方向転換してしまいました。

これは…
このまま行って
電車が来たらだいぶ危ない!

と思い、わたしは意を決してその方に声を掛けました。

でも、視覚障碍を持った方に話し掛けるのは何分初めてのこと。
なんて言ったらいいんだ?とドギマギしながら、わたしはぎこちなく話しかけ&誘導を行いました。

「あ、あの…こんにちは!」

「こんにちは。」

「ええと、もしかして階段を登りたいですか?」

「はい、そうです」

「あ、であれば、このまま真っすぐだとホームで、右だとトイレに行っちゃうので」

「はい」

「階段は、後ろ方面です!」

「あ、そうですか」(後ろに方向転換)

「で、そこを左です!」

「はい」

「それで、あの、ちょっといいですか」
→その方の腕を服の上からそっと掴んで、手すりに乗せる
「ここが、階段の手すりです」

「わかりました。ありがとうございました。」

そうやって、その方は無事、階段を登って行かれました。

***

はい、恒例の反省会です。

慣れないことをすると、大体後から「ああすればよかった」「こうすればよかった」と1人反省会を執り行うことになるのがわたしの常です。

今回の反省点は3つ。

1)話し掛け方が変だった。

何かお困りですか?とか
ご案内しましょうか?とか
色々声掛けの仕方はあったのに、こんにちは!なんて、なんか…後から振り返るとナンパみたいでした。

2)不必要な情報を伝えた。

「そのまま行くとホームに行ってしまうので危ない」とだけ伝えればよくて、トイレ情報は不要でした。

3)事前申告無しに腕に触れた。

「ちょっといいですか」だけでは、これから何をされるのか分からず不安を与えてしまった可能性があります。
「左手を手すりに乗せてもいいですか?」など具体的に伝えて許可を取るべきでした。

1番反省すべきは、3)です。

婦人科健診って、足を広げた状態でお腹辺りにカーテンが掛かって、カーテンの向こうにいるお医者さんと会話しながら行われるんですけど(突然)

視覚障碍がある方からしたら、この状態で「ちょっといいですか」と言われて急に腕に触れられる、みたいなことだよな…と思ったのです。

ちょっと…よくない。
怖い。怖すぎる。やめて。

婦人科のお医者さんはいつもカーテンごしに、これから具体的に何をするかを伝えてくれます。
これから器具を入れます、とか、ちょっと冷たいですよ、とか、内診します、とか。

次回は(いつあるのか分からないけれども)あらん限りの想像力を動員して接しようと、わたしは心に決めました。

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