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忘れられないあの日を忘れる必要はあるだろうか。

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後書きと本編まとめてます。
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#小説

忘れられないあの日を忘れる必要はあるだろうか。

忘れられないあの日を忘れる必要はあるだろうか。

蒸し暑い夏。

発情した蝉の鳴き声に眠りを妨げられる。

「おはよう。」

今日も誰もいない部屋でポツリと咲いた花に声をかける。

ある意味で意味の無いルーティーン。

時代遅れのクールビズのない会社に入ってしまった僕は蒸し暑さを無視してスーツに身を包む

玄関に行き、ドアノブを持ち、開く時いつも思い出す。

"帰ってきたら私いないから。"

♢♢♢

『○○さんは相変わらず辛気臭い顔してますね。

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