わたし、淋しくて淋しくて、淋しい。きっと動物園のカバより。
白昼堂々
、って、ことばが似合う、やさしいむかしむかし。
骨の白の月と薬指の爪のもらい星。
にげろ、にげろ、
耳鳴りが降ってきた。
日差しがちりちりと髪を焦がしてゆくから、春と夏の境目に印画された影になった気持ちがする。
熱い風が耳を遠くする。
カラカラと溺レる。
月曜日って、ゆくところがない。
大きな公園も図書館も動物園もアクアリュウムもみんな、おやすみ。
凍ったゼリィみたいな目をしたウサギが、かろかろに顔を出して、大きな動物に淋しさを滴下してゆく。
分厚い皮がほしかった、なぁ、
二層仕立ての。
昼生まれだから、真昼には、泣きたい。
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