見出し画像

優しさの輪

夜警に忙しいkittyに話しかけますと、
みゃっ
と、小さく鳴きながら、
こちらに向かって歩いてきます。
そして、ある程度近づきますと、再び、
みゃっ
と、鳴いて、首を上下に振った後、
大きな瞳でじっと見つめてきます。
この小さな鳴き声を、彼女は、
That is kitty's ''hey''
だと言います。
たしかにそう言われますと、
挑戦的な目に見えなくもありません。
今、忙しんだ。邪魔しないでくれる?
このようなフレーズがぴったり当てはまりそうでございます。
けれども、無視はしないところに、
kittyの優しい性格がよく表れているようです。
いつも、腹痛がくれば、貧血症状も一緒にやってくるのですが、
一度、それらがやってきたとき、
ベッドに横になって休んでいたのですが、
なにかを感じ取ったのか、
kittyがとことこと僕のところまでやってきまして、
眉のあたりをぺろぺろと舐めだしました。
僕が頭を撫で返すと、
そのまま僕の肩を背もたれにして、
じっと側にいてくれました。
なんて優しい子なのだろうか、
この一連の場面は、しっかり頭に残っています。
いくら忙しくても、
いくら眠たくても、
近くにいる誰かを気遣える、
そんな大きく、健康的な心を、
kittyは持っています。
誰に似たんだろうね?
彼女に尋ねると、
すかさず彼女自身のことを指差しておりました。
仕向けた僕のせいですので、
そうだね
と、大きくthumbs upしておきました。
それだけでは満足していない様子でしたが。
優しさの輪が広がる、
と言いますが、
三人で住む僕たちのお家の中にも、
その輪がたしかにあるようです。
もちろん、窮屈ではないものが。

少しでも良いなと感じていただけたなら幸いです。 Instagram : clemandhiro こちらもどうぞよろしくお願いいたします。