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眠るという幸せ

kittyの寝姿を見ていますと、
寝ることの幸せを目の当たりにしているような気分になります。
起きているときには、
音の鳴るほうに首をぐるんと回して、
その音の正体を探ることに躍起になっていますが、
寝ているとき、
特に夕刻あたりの熟睡状態のときには、
可能な限り身体を弛緩させ、
眠気に全てを委ねて、
眠気が誘うままにどこかふわふわとした場所へ行ってしまっているような気がします。
無垢な姿。
目を覚ましても、
まだ夢心地でとろんとしたまま。
彼女もそのような寝姿を見せてくれますが、
kittyとは少しばかり違います。
仕事のために、
何時までには起きなければならない、
という制限がありますので、
目を覚ましますと、
まだ寝ていたい、
という欲求が再び彼女を襲います。
ですから、起きがけ、一週間に数回、
あーーーーー
という咆哮に近いような声をあげております。
どうしたの?
と、初めてその声を聞いたときはびくっとしましたが、
まだまだ寝ていたい、
という心の叫びだと認識してからは、
カップにコーヒーを注いで、
彼女がまだ横になっているところへ運ぶようになりました。
どうしてでしょうね、
それくらしか僕のできることはないと感じたのでしょうね。
時間を延ばすことはできませんので。
ともに暮らし始めてから、
誰かが寝ている姿を目にする機会が増えましたので、
ゆったりと睡眠に身を委ねられる幸せを、
深く感じ入るようになりました。
ですので、
以前は、
意識することなく眠りに落ちているときが多かったですが、
今では、
彼女やkittyの寝姿を思い浮かべながら、
あんな風に幸せな睡眠時間を楽しめるのか、
そのような高揚感を抱きながら眠りに落ちることが増えました。
とはいっても、
眠気が頭を強く打つように、
すとんと眠りに落ちることが大半を占めますが。
横になると30秒で眠る、
彼女はそういうイメージを僕に抱いているようでございます。
いつ寝てた?
翌朝、そう彼女に尋ねることは確かに多いような気がします。
入眠時の幸福感を味わいながら寝た朝のほうが、
気絶するように眠りに落ちた朝より、
清々しい気分を感じることができるような気がしますので、
ばたんと横になるその少し前の時間を、
意識して過ごしたいと思います。
秋の夜長、すぐそこですね。
ほんの五分だとしても、
長く楽しみたいと思っております僕でございます。

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