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the best

帰宅時間が同じときには、
お家の最寄駅から二駅離れたところで合流しまして、
一緒に歩いて帰ることがあります。
どうして二駅かと言いますと、
最寄駅までの乗り換えの駅であるのと、
距離的にちょうど良いからでございます。
おおよそ20分の散歩になります。
翌日が休みの日などでありますと、
わざわざ口にせずとも、
お互いの脳内には’’beer to the house’’がありまして、
Convenience store?
why not
という予定調和的な会話を交わしながら、
コンビニに入っていきます。
それから、
お気に入りのビールを片手に、
20分ほど、その日の出来事を話しながら家路を楽しむわけでございます。
夜道をともに歩くことがあるのは、
そのような日くらいでございますので、
家でビールを飲みながら話す、
というのとはまた異なる趣がありまして、
お互いにお気に入りの時間であるようです。
話す内容は家でのそれと変わりはなくとも、
歩きながら、
ということが良いスパイスとなり、
小気味の良いテンポで会話が交わされているような気がします。
歩いているからそう感じるだけかもしれませんが。
一本ないし二本のビールを楽しみ終えたところで、
お家の近くに着きまして、
窓際に佇むkittyが目に入ります。
kittyは彼女を見た途端に、
ダンスを踊るように、
左右にリズムよく動き回り、
いよいよ真下に来ますと、
比較的大きな声で、
みゃーお
鳴き始めます。
僕たちがアパートのエントランスに入るあたりで、
kittyは窓際から飛び降りて、
おそらく玄関のほうに向かって行きます。
ドアを開けると、
ドアに頭突きでもしていたのだろうか、
と思わずにはいられないような近さにkittyを見ることができまして、
ごろごろごろごろ
と、小人でも喉に住んでいるかのように、
大きな音を鳴らします。
となると当然、
彼女の’’You are so cute’’タイムが始まりまして、
僕はそれを後ろから眺めるのみであります。
駅で会って、ビールを買って、歩いて、
それからkittyのウェルカムごろごろを聞いて、
彼女の’’You are so cute’’を眺めて、
このワンセットが僕の幸せな時間の一つでございます。
疲れも吹き飛び、リフレッシュ。
歩いても汗をかかなくなった今日この頃、
文句のつけどころがありません。
The best
Yes it is the best
とは、僕たちの口癖でございます。

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