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kittyのひげは一本だけ灰色をしております。
発見したのはつい最近のことで、
以前からそうであったのか定かではありませんが、
人間が歳を重ねて白髪が生えてくるように、
猫は黒髪が生えてくるのだろうか、
そのように期待しております。
髭の黒いkitty、
シャープな威厳が感じられて、
かっこいいですね。
毛の色に関して、
僕は全てが黒、真っ黒、
墨汁を垂らしたようだと言われたこともある漆黒の一色でございます。
kittyは、
光に照らされたように明度の高い黄色をベースに、
食パンの耳の色の縞々が入っておりまして、
そこに白い髭や眉毛?がぽつぽつと、
灰色も一本ぽつん。
おおよそ四色を持っております。
彼女は、
kittyの二色を足して二で割ったような髪色に、
kittyの黄色を三、そして食パンの耳の色を一、
その配分で作った色をしている眉毛や睫毛。
そして、
光に反射すればかろうじて見える、透明に限りなく近い腕の毛等々、
少なくとも三色は持っているように見えます。
一色しか持たない僕は、
彼らの色のバリエーションが少しばかり羨ましく思います。
だから、というわけではありませんが、
いつの日か生えてくるだろう白髪を、
今か今かと待ち望んでいる自分をたまに感じます。
白髪が生えてくると言っても、
ある日を境に全てがぽんと白髪になるわけはありませんから、
その白と黒が入り交じった、
なんとも微妙な時間も楽しまないといけないわけではございますが、
できることなら、
今の髪を豊富に残したまま、
白髪を楽しみたいところでございます。
kittyをブラッシングしていると、
大量に毛が抜けていくわけですが、
こんなに抜けたらはげてしまうな、
そのようにとほほな感情を抱く僕でございまして、
彼女はそれを、
将来の大きな不安の一つなんでしょう
なんて笑っているわけでございます。
彼女やkittyの三色や四色が羨ましいと書きましたが、
やはり、豊かな量があれば、
何色であろうと僕は首を縦に二、三回振って、
大いに満足していることでしょう。
生えたり、抜けたり、変色したり、
毛は不思議な存在でございます。

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