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0に近づけて

洗濯機に服を入れて、
がーっがーっがーっ
お仕事をしてくれている音を聞きますと、
家全体も丸洗いしてくれないかな、
そういつも願わずにはいられません。
服などは洗濯機で洗うことで、
仮に0を起点とすると、
一日着て、それが5などに行ってしまっても、
また限りなく0に近いところに戻ってきてくれる感じがいたします。
お家はそうはいきません。
掃除をしたつもりでも、
0に戻ってくることはなく、
手の届かないところで刻々と数字を刻んでいるような気がしてなりません。
先日、
お風呂掃除に力を入れました。
マスクとゴム手袋を相棒に、
額に汗が滲むまでひたすらに擦っておりました。
タイルとタイルの間の汚れというものは、
なんであそこまで頑固なのでしょうかね。
溝のないお風呂場の家にいつかは住むぞ、
そう心に誓いながら格闘すること数分、
タイルは白さを取り戻しました。
あとは壁面、シャンプー台、バスタブ、と、
汚れのあまりないところはささっと掃除をし、
じゃーっとシャワーで流して終了。
そしてマスクを取って、
はぁー
とお風呂場から出ますと、
kittyが近くでじーっと僕を見つめておりまして、
いつからそこにいたの?
全くその存在に気づくことなく掃除に没頭していたようです。
kittyのいた場所に立ってみると、
岩盤浴くらい暖かかったので、
おそらくずっと。
彼女がジムから帰ってきたときに、
見て、お風呂場きれいになったよ
一仕事終えた達成感があったのでしょうね、
そう伝えずにはいられませんでした。
まだまだそういう子どものような部分が残っているようでして。
Oh thank you!
その言葉で疲れが吹き飛ぶ単純さ。
そうしてその夜、
いつもよりきれいなお風呂場でシャワータイムを楽しみまして、
さあ、寝るぞ、
と歯磨きにとりかかったところ、
あれ、洗面所がきれいだぞ、
そう感じまして、
あーあー、気を遣わせてしまったかな
子どものような部分を後悔しながらも、
ありがとう
と彼女に伝えると、
Of course
とthumbs up。
二人で0から遠くなりすぎないようにしていこう、
そう思えました。
家の丸洗いは不可能なので、
部分洗いの積み重ねで。


天然生活11月号の読者投稿欄の’’暮らしのおすそわけ’’にて、
父と作った納豆鉢を掲載していただきました。
右下のほうにちょこっと載っております。
好きな雑誌に読者として参加できる形はとても素敵ですよね。

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