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母の味

2人ともに帰りが遅い日なんかは、
各々が各々の晩ご飯を買って帰ることが多いです。
なにが食べたいだろうなあ、
と、相手のことを考えながら選ぶのは楽しいですが、
疲れていて遅い日にそんなことはしたくありません。
早く帰って食べたいですから。
僕たちが共有する意見でございます。
それで、このあいだは、
彼女がごぼうサラダを、
僕がごぼうのきんぴらを購入しておりまして、
Oh it's a gobou day
なんて驚きつつ、
異なる味に染まったごぼうを味わいました。
彼女はマヨネーズでしっとりと和えられたもの、
マカロニサラダやたまごサラダなどを好みますが、
僕はどちらかというと、
砂糖醤油みりん酒だし等でぐつぐつ煮込まれたもの、
おからやひじきなどを好みます。
実家に帰るとき、
なにが食べたい?
と、母に聞かれると、
おから
他には?
特にない
と答える、少し極端な僕でございます。
幼い頃から食してきたものがやはり一番おいしいと感じますね。
お母さんはどんな料理をよく作っていた?
と、彼女に尋ねると、
パスタ料理全般
と返ってきまして、
今も好き?
そう聞くと、
食べ過ぎてもういらない
と、苦笑いの彼女。
それでも、頻繁にマカロニサラダを買っている彼女ですので、
味蕾の一つであっても母の味を覚えていて、
これからもずっと好きなんだろうなあ、
なんて勝手に推測しています。
いつか一緒にオーストラリアに行くときは、
彼女の母の味を堪能してみたいですね。

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