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オーストラリア人の彼女と 猫と、僕と°

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#猫がいる生活

熱々  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

熱々が好きな彼女は、よくレンジで温め過ぎて、ぼん、盛大な音を響かせております。 びっくりしやすい僕は、びくん、一人ひやひやしておりますが、予想の範囲内なのでしょう、彼女は冷静に、still、なんて言いながらもう一度レンジをオン。 炊きたてご飯に、出来立てカレーをどろりとかけて、ゆらゆら湯気の立つ器をレンジに入れたときは、are you sure?思わず口に。 僕が猫舌だからでしょうか。みなさんも尋ねずにはいられない状況でしょうか。 湯気がゆらゆら=熱々 炊きたて、出来

良い時間

帰宅後、シャワーを浴びていると、扉にkittyの肉球が透けて見えることがございます。 kittyの、みゃーーー、という小さく長いおかえりの声に、ただいま、小さく応えながら、すぐさまシャワーを浴びに行くのが僕の日常で、抱き上げてあげられない申し訳なさを抱きながら身体をきれいに。 kittyのリアクションはと言いますと、おかえりのみゃーから始まり、服を脱ぐ僕の足元で、cuddle meのより小さな声のみゃー。 シャワーを浴びるために扉を閉めようとすると、pay attent

アマレット  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

お酒を飲まない平日が多いこの頃でございますが、それでもたまに飲みたくなるときはあるもので、そんなときは、梅酒か赤玉をちびちび飲んでおります。 疲れていると少しばかりの甘さを欲するもので、梅酒が赤玉の甘過ぎるくらいのものをちびちびが僕にはぴたり。 近くに大きな酒屋さんがありますので、彼女と二人で足を運んでは、どんなビールがあるかな、ビール党の彼女のチョイスを楽しんでいるのですが、リキュール等ボトルのお酒は僕のほうが少しばかり詳しいので、彼女がビール以外を飲みたいときは、僕が

ベッド

先日、僕の机を彼女のピアノの横に並べて置いてみたところ、しっくりきましたので、そのままにしているのですが、机を動かしたことにより、kittyのベッドもほんの1メートルほどですが、移動いたしました。 すぐそこ、僕にとってはそんな感覚ではございますが、kittyにとってはそうではないのか、元々ベッドがあった場所に座って、ベッドは?そんな顔をしております。 これまでも、たびたびkittyのベッドは移動してきておりますが、一度も今回のような素振りを見せたことがなかったので、よほど

よくご存知で  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

kittyはママである彼女のことはよく分かっておりますので、朝早く彼女を起こすことはございません。 眠りの長さは彼女のその日の幸福感に比例しております。 彼女とkittyの二人暮らしのときには、はみ出る足にパンチを繰り出してみたり、頬あたりを舐めてみたり、さまざま試していたkittyのようでございますが、彼女は眠りへの執念が勝ったようでございます。 少しばかり誇らしげに、彼女は笑っておりました。 彼女の執念に心が折れたkittyは、現在、僕という手強くない存在に狙いを

common sense

I don’t have common sense, right?なんていう、よろめいてしまうような切り出しから、彼女は小さな頃のエピソードを教えてくれました。 梅酒を飲もうとグラスに氷を入れようとしたとき、一つを床に落としてしまい、さっと拾い上げてシンクに置いておいたのですが、しばらくしてから、その氷を見た彼女が、I don’t have common sense, right? 彼女が10歳頃のお話だそうですが、僕のように不意に床に氷を落としてしまったようで、さっと拾

まるみ

最近kittyが丸くなってきた、そんな話をしばしばしております僕たちでございますが、浮腫んだ浮腫んでいない、人間でいうその程度の差でしかないので、本当のところは分かりません。 以前も丸くなったと感じたときがございまして、ちょうど病院に行くタイミングだったので、体重を計りましたが、プラス、というよりは、少しマイナス、驚きの結果。 今回も、丸くなった気がするだけなのだろうと思います。 そう思うからにはどんな要素が丸く見せているのか、少しばかり考えてみました。 一つは、気温

Play with me!

夜中、kittyにその日一番の元気がやって来てしまいますと、僕たちの深い眠りはあっさりと吹き飛ばされてしまい、kittyが疲れるまでの間、限りなく覚醒に近い眠り。 たまに僕は眠るのを諦めて、起きたままのことがございますが、より長い眠りを好む彼女は、ちゅちゅちゅ、始めはkittyのみゃーおに応えながら落ち着くのを待ち、次にはいつまで経っても落ち着かないkittyにhahahaと笑みが溢れ、終いにはkityyyyと落ち着いてほしいという願いに嘆きの色が加えられます。 kitt

talkative   オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

月に一度くらいの間隔で、お腹の中のガスがぽくぽく増殖し、終いには、卒倒してもおかしくないぞ、そのように思うほどに、身体の中のエネルギーというエネルギーがお腹のガスに変わっていく感覚かございます。 そこには100%の不快さしかございませんが、そんな不快感を訴えたところで、お腹の中の増殖したガスはぽくぽくを止めてはくれませんので、なんとかして外に出す方法を考えます。 お腹を捻ってみたり、膝を抱えて仰向けになってみたり、腸をマッサージしてみたり、さまざま試してはみますが、今のと

ぶりのあら

スーパーでぶりのあらを見つけると、買わないという選択肢はございません。 ぶりの血合いがどうにも好きで、その部分を求めて、というところが一番。 天然と養殖と、2種類のぶりが売られておりますが、僕の口には養殖のものが合います。 天然は、たまに独特な臭いがして、心からおいしくいただけないことがございますので、敬遠しがちでございます。 天然と養殖と、その違いを教えてくれたのは母でございまして、母も養殖派。 食卓に出てきておりましたのが養殖がほとんどだったので、僕の舌がそちら

マスクをして外出しますので、髭の処理が疎かになりがちでございまして、僕はあまり髭が濃いほうではないように思いますが、黒ごまがぽつぽつしてくる、といったことはしばしばございます。 髭の似合うおじさんになりたいな、そんなことを長らく思っておりまして、彼女の髭観なるものを尋ねてみたところ、僕の想定していた髭とはスケールが違う回答が返ってきました。 彼女の髭の長さの基準としては、顎髭に指を突っ込めるくらいになると「長い」、それより短ければ「標準」といったところのよう。 僕は5m

彼女とボロネーゼ

statelessというオーストラリアのドラマに、大鍋からパスタを家族分取り分けるワンシーンがございました。 変に嬉しい気持ちがいたしました。 というのも、彼女は子どもの頃、まさにこのワンシーンのような、家族みんなでパスタ、パスタ、パスタ、そのようなディナーをたくさん過ごしてきたようで、特にボロネーゼは今ではほとんど食していないようです。食べ過ぎた、と。 彼女がパスタの話をするとき(どんなときでしょう)、古典のようにこのボロネーゼの話が出てくるので、彼女のもう嫌だという

手札の多さが魅力的

kittyが時折見せる、驚きに満ち満ちた表情で逃げて行く表情。演技なのではないかと疑っている僕でございます。 ストレッチをしていて、身体をぐーと大きく広げますと、kittyはその動作に、みゃっ、短く鳴きながら逃げて行き、まんまるの大きな目で僕を視界に入れながら、離れた場所で見つめてきます。 Don’t be so shocked、なんて言いながら、彼女が好きなkittyの表情の一つでございます。 また同様にストレッチをしていて、今回はkittyが完全に横になってくつろい

prince

kittyお気に入りのパンのベッドでくつろいでいるときは抱き上げない、というルールがございますので、抱き上げたい衝動に駆られたとしても、撫でるだけに留めております。我慢。 そんなルールがあることをkittyは気づいているのか、パンのベッド以外でくつろいでいるときに、僕たちが近づいていくと、抱き上げられるのか?なんて辺りをきょろきょろし始めますが、パンのベッド内にいるときは、どしっと構えて、prince。 頭や顎を撫でようとしますと、ここを掻いてくれ、そう促すように、頭の位