見出し画像

インフレ対策どうする?リスクヘッジのためにできること


健康オタクでもある私は、有機カカオ100%のチョコレートがお気に入り。

500g入りのをちょっと高いけど、、と思いながらいつもネット注文していた。

500gで2800円。

ちょうど無くなってきたので今回のセールで注文しようと、カートに入れておいた。

ところが

前日まで2800円だったものが、いざ注文しようとしたら6890円に変更されていた。

2800円 → 6890円

急に2.5倍の値段になった!!

サイトによると、カカオの高騰と円安が原因だそうだ。

それにしても、、、凄まじい値上げ幅。。。

あきらめて、カカオニブがセールになっていたので注文した。

それも100g1000円だから500gで5000円か、、、

やっぱり高いなあ。。。


カカオ高騰の原因


カカオの価格は、2023年3月からの1年間で3倍以上になったそうだ。

原因は主に3つ

  1. 異常気象による、干ばつ・新たな病害虫の発生

  2. カカオ農家の減少

  3. 投資マネーの流入

カカオ農家の利益はとても少ないそうだ。

コロナ禍や戦争で食糧危機が深刻化したアフリカでは、カカオ以外の作物栽培が優先されているという。

結局、価格高騰で儲けているのは、投資家だけらしい。

この春、お馴染みの『チョコボール』も『キットカット』なども軒並み値上げした。

チョコレートは嗜好品だから、究極なくても生きていける。

ないと寂しいけど。

でも上記の3つの価格高騰原因は、他の農作物でも起こりうるものだ。


オイルショック


今から51年前の1973年、中東の産油国が石油価格を70%値上げしたことにより、第一次オイルショックが発生した。

要因はイスラエルとアラブ諸国による、第4次中東戦争が勃発したことだ。

この時もイスラエルとアラブが原因だった。

産油国は石油価格を70%値上げした上に、イスラエル支持国に対して石油の禁輸措置をしたため石油価格は3ヶ月で3倍になった。

石油資源の大半を輸入に頼り、かつ、その多くを中東地域に依存していた日本経済にとって大きな打撃となった。

当時『物価高』という単語を本当によく聞いた。

最近値上げラッシュでいろんなものの値段が上がったように感じていたが、2023年の消費者物価指数は2.8%の上昇。

1974年の日本のインフレ率は23.2%、物凄い不景気になった。

私もこれにより大打撃を受けた1人だ。

父が会社を経営していたため、不景気の波をもろに被った。

コロナ禍でもそうだったように、常に小さいところが一番ダメージを受ける。

第2次オイルショックもあり、不景気が10年ほど続き、その後バブル景気になり、バブルが崩壊し、失われた30年となった。

今の中東情勢は1973年に似ているところがある。

イスラエルとアラブの戦争。

その上、イラン武装勢力フーシ派による攻撃で、商船がスエズ運河を回避しなければならない状態になり、海運輸送の費用が上がっている。

先日のイラン大統領と外相のヘリコプターでの事故死。

これらにより中東情勢が緊迫している

現在、日本の中東への石油依存度は1973年より高い。

1967年度に91.2%であった中東依存度を、1987年度には67.9%まで低下させた。

オイルショックの反省からだろう。

ところがその後、中国や東南アジア諸国が国内原油需要の増加で、それらの国の原油輸出量が減り、2016年からはロシアからの輸入量も減少したため、再び中東依存度が増大し、2021年度は92.5%となっている。

経産省の資料によると、石油代替政策・省エネ政策等が功を奏しているとのことだが本当にそうだろうか。

ある日突然石油が全く入ってこなくなったら、当然物価は上昇する。

ただでさえ今の日本の金融は絶妙なバランスをとっている状態。

もしものことが起こったら、一気に崩れることだってありうるのではないか。

私の買っていたチョコレートの値上げ率は46%だ。

もし食料品や日用品も全てがインフレ率46%になったら?

家計への打撃は計り知れない。


お金の価値


インフレとは物の値段が上がることだ。

同時にお金の価値が下がることでもある。

昨日まで100円でだったおにぎりが、110円に値上がりする。

ということは

100円玉が、おにぎり1個の価値から、0.9個の価値になった 、
つまり
100円玉の価値が、『1おにぎり → 0.9おにぎり』 になったということ。

銀行に貯金していたお金の価値も、インフレによって同じように下がる。
目減りする)

『預金はインフレに負ける』と言われるのがコレ。

一部上場企業の賃上げが5%だったと大騒ぎしていたが、中小企業はまだまだ賃金を上げることができていない。(日本の企業の99.7%は中小企業だ)

実質賃金は2年連続でマイナス、相次ぐ増税や社会保険料の増額などで今後もますます手取りが減りそうだ。

この状態でまたオイルショックが起きたら、大不況になり我々一般庶民が一番被害を受けるだろう。

ただでさえ2024年5月で政府の補助金が終了し、電気代が高騰する。


分散投資


インフレ対策として、よく推奨されるのが3つ。

  1. など金融資産

  2. ゴールド・不動産などの現物資産

  3. ドルなどの外貨・外貨建て資産   


全て価格変動が激しいものばかり。

しかも現在、全て価格が高い。

貯金しかしていなかった人が突然手を出すには、失敗のリスクが高そうだ。

(CMで「勇気を出して不動産投資」って言ってるけど、絶対にやめて!
不動産投資は素人には難しい)

よくある失敗の原因は『余剰資金で投資するのを忘れる』ことと、『高値づかみ』だろう。

インフレを恐れて預金ではダメだと言って、手元資金を全てこのような変動の激しい資産に投資してしまうのは本末転倒だ。

まずは生活防衛費を貯めよう。(会社員ならできれば1年分くらい)

その上で毎月少しづつ投資に回すお金を確保する。

投資方法は『ドルコスト平均法』で。
毎日 or 毎週 or 毎月、少しづつ買っていく。

いつが安くていつが高いのか、そんなのプロでもなかなか当てられない。

機械的に同じ金額で少しづつ買っていくと、高い時は少ししか買えず、安い時はたくさん買えるので、総量が多くなって『買値』が平均化され『高値づかみ』を防ぐ。

今は株もゴールドも外貨も価格が高い。

今年買い始めて、来年大暴落する可能性はある。

そうなるとポートフォリオのマイナス幅が大きくなり、投資なんてするんじゃなかった、、、となりそうだ。

そんな時は長期(数十年単位)で考えて、今はバーゲンセールで安くたくさん買うことができていると考えよう。(難しいとは思うけど、、)

もしかすると来年は、もっと価格が高くなるかもしれない。

未来のことは誰にもわからない。

だからこそ、リスクを最小限にするために『分散投資』をする。

ドルコスト平均法で『時間』を分散
株・ゴールド・外貨など、色々なものに投資する『資産』を分散

分散投資はリスクヘッジの基本のキだ。

聞いたことあると思うが『一つのカゴに卵を盛るな』というやつ。

別々のカゴに卵を入れておけば、一つのカゴを落としてしまっても卵を全て失うことを避けられる。

投資というと、『儲けるためのもの』という印象が強いが、そうではなく、『自分の人生を守るため』に、『最悪の事態になっても生き延びるため』に、コツコツ分散投資が最強ツールとなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?