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左利きが使っている万年筆

ボールペンやシャープペンを色々持っている。最近紹介した木軸のペンについてはこちら。

手持ちの木軸ペンを全部紹介

上の記事中にちらっと写っているが、万年筆も1本持っている。

そしてタイトルの通り、自分は左利き

左利きにとって、万年筆は結構鬼門だったりする。だいたいの文字は右手でペンを引くように書く。しかし左利きの場合それが当然逆になるので、押すように書かざるを得ないことがある。そうすると万年筆の場合、紙に引っかかることが多いのだ。最悪、紙によっては破れたり。特に細字のペン先だったりすると引っかかりまくりでストレスMAX。

昔、お店で何度か試し書きをしてみた結果、「こりゃ駄目だ」と諦めていた。その後、気になる存在ではあったので、色々調べてみたところ、左利き用万年筆がいくつかあったり、両利き用と謳っていたり、左利きでも使えるよ、と言われているものがあるということを知った。

え? 左利きで横書きだと書いた文字に手が触れやすいので、すぐに乾いていないインクに触っちゃって手が汚れる?

それはもう……気をつけよう。

さて、左利き用と銘打ってるものは、例えば、

シュナイダー ベース 左利き用
LAMY サファリ 左利き用
セーラー万年筆 プロフィット21 レフティ

などいくつかある。他にもあるけれど選択肢は少ないかなぁ……左利きは人類の10%程度しかいないらしいので、仕方あるまい。

とまぁ色々検討した結果、自分が持つ万年筆は結果これになった。

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パイロット万年筆 カスタム ヘリテイジ912 WA 。特に左利き用と謳っているものではない。ただし、ペン先が通常とは異なるウェーバリーというニブ。ちなみにインクは色彩雫の深海を愛用。色彩雫はド安定な染料インクだけどやっぱりいいよね。パイロット製品同士だし、安心。

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ちょっと見づらいけど「WA」と書いてある。

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そして最大の特徴。横から見るとわかるのだが、ちょっとだけ反り返った形をしている。これによりどうやらペンの角度や書く方向を制限することなく、自由に書けるとのこと。左利きの自分でもすごい使いやすいし、右利きの人でも書きやすいんじゃないかな。

筆記角度を問わず、どなたでもご使用いただけます
用途は、Mと同様
持ち方:どの角度でも
万年筆のペン先の種類 | 万年筆は「書く為の道具」 | 特集記事一覧 | PILOT

素晴らしきかなWAニブ。PILOTのニブで「どの角度でも」と書かれたものはこれだけ。残念なのはこのニブを選択できる万年筆が少ないこと(このカスタムヘリテイジ912と、カスタム742とカスタム743のみ)。どれも1万円以上するので、もう少し低価格帯の万年筆でも選択させてほしい気持ち。

WAニブはM相当の太さということでスラスラと書きやすい。そしてしなりはあまり感じられず、一定の太さで書ける。そこそこ太字なので手帳に細かい字を書くのは若干苦手。サッとメモをとったり、思考を整理するときによく使ってる。

……もしや細字にこだわらなければ、実は左利きでも使える万年筆あるのでは? という気がしている。昔触ってみた万年筆が相性悪かっただけなのかもしれない。例えばLAMYのサファリは特に左利き用でなくとも使えるという話を聞いたことがある。確かに最近ちょっと触ってみた感じ、そんなに問題に感じなかった。使用する紙にもよるかもしれないが。

とはいえ、このカスタムヘリテイジ912WAで満足してしまっているので、これといって他の万年筆をほしいとは今のところあまり思っていない(若干TWSBIが気になってる)。

左利きで、万年筆好きの皆さんはどうしてるんだろう? 意外と情報が少ないので、どんな万年筆を使ってるのか聞いてみたい。

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