テレビ番組を思い出す「1997年 タモリのネタでナイトフィーバー」

今回は「タモリのネタでナイトフィーバー」です。
この番組は有名人が面白い話つまり「ネタ」を披露して、若い女性が評価する番組です。

最近で言うところの「すべらない話」ってところでしょうか。

例えば宍戸錠さんが業界用語の語り部として登場して、業界用語で昔の話をしたり、

松鶴家千とせさんが「わっかるかなー」と昔のネタを披露したり、ここで松鶴家千とせブームが来ると思ったのですが、そうでもなかったです。

ボキャブラ天国で活躍した爆笑問題もネタ話を披露したり、

なぎら健壱さんもやってましたね。あの頃からあの調子でしたけど、

しかし、評価する若い女性に響かない。これ、面白いはずなのに、響かない。世代のギャップがあるのか、知らなすぎるのか?でも、テレビの常識がわかるようになり、後になると、わからなそうな話でも高評価をするようになったので、面白みにかけました。

そもそも、タモリさんの立ち位置は何だったのでしょう?昔はこうだった。という解説者サイドなのか、話が面白いか面白く無いのかという審査員サイドなのか。ただのタモリの名前貸しのようにしか見えない番組でした。

番組がパッとしないのか、後半にはグルメ物を持ってきました。どこの店の裏メニューが美味しいのをタレントさんがしゃべり、その話を参考に若い女性たち20人が食べたいものを選び、パネラーが選んだ中で一番多かったメニューが食べられると言う。あれっ?どっかで見たなぁ。「どっちの…」しかも制作会社一緒だし。

僕は好きでしたよ。トーク中心にやれば良いんですよ。若い女性はいらないんですよ。曲者をそろえて、話はVTRにしないで生で勝負すれば良いんですよ。それを聞いて、タモリさんが酒を飲みながら、雑談すれば番組は成立するんですよ。

それから10年以上後に「すべらない話」が始まります。芸人がいつ順番がくるかわからない緊張感と本当にすべらない話が続いていくのは番組としてスリリングがあって面白かったです。

「ネタでナイトフィーバー」が続いていれば、「すべらない話」はなかったかもしれません。

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