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伶×清塚信也の「白雪姫」がエモい理由

「白雪姫」という曲をご存知の方がいらっしゃるでしょうか?今、YouTubeの急上昇ランキングに載っている曲で(執筆時)、去年解散したユニット、Flowerの代表曲の一つです。

Flowerは、E-girlsのメンバーで構成されたユニットのうちの一つ。そして、その中でも異色のバラードと、独自の儚い世界観を売りにしたグループでした。

今回は、Flowerのボーカルであり、映画「小説の神様」主題歌の「Call Me Sick」でソロデビューを果たした鷲尾伶菜さん(ソロでは 伶 名義)と、ピアニストの清塚信也さんがコラボした、THE FIRST TAKEチャンネルの動画「白雪姫」について語ろうと思います。

目次
・楽曲「白雪姫」について
・この動画がバズったと思う理由
・個人的な感想

まずは、楽曲について。この「白雪姫」は、2013年12月25日にリリースされたFlowerの6枚目シングル。
作曲はAsiatic Orchaestraの佐川紘樹さん、作詞は作詞家・小説家の小竹正人さんという布陣で、Flowerの世界観を作り出した最強のタッグ(※この2人は、Flowerの人気上昇のきっかけとなった「太陽と向日葵」を作り出した方たちです。この曲によって、グループの方向性がより固まりました。)となっています。

また、リリース当時は先述の鷲尾、元メンバーの武藤千春、市來杏香の3ボーカル体制であったことにも触れておきたいと思います。

内容としては、童話「白雪姫」をモチーフに、相手のいる人のことを好きになってしまったということ、その思いを押し殺そうとするけれどもできない葛藤、そして白雪姫のように好きな人にキスしてもらって目覚めたい、という何とも切ない願望を3人のボーカルがそれぞれのスタイルで歌い上げている、といった感じです。では、MVを見てもらいましょう!

次に、この動画がバズった理由について、個人的な見解を述べていこうと思います。私が考える理由は以下の通りです。

①今話題のTHE FIRST TAKEチャンネルに登場したこと
②往年のFlowerファンたちがこぞって再生した
③楽曲の世界観と、演奏のマッチング

①については、言うまでもないですが人気チャンネルである、THE FIRST TAKEチャンネルに出演したことが、そもそもの大きなきっかけではないでしょうか。

2020年上半期に話題になった楽曲「猫」も、この曲を歌っているDISH//のボーカル、北村匠海さんがセルフカバーしたことによって話題になったのが記憶に新しいですよね!THE FIRST TAKEは、動画に出るアーティストのファンだけでなく、このチャンネルのファン自体も多いので色々な人の目に留まった、というのは間違いないと思っています。

②の、往年のFlowerファンがこぞって聴きにきたという仮説に関しては、この、THE FIRST TAKEチャンネルの動画のコメント欄を見れば、きっとわかってもらえるのではないでしょうか。Flowerの元ファンや、この曲は好きでよく聴いていた、という人まで様々な人が、多くのコメントを残しているからです。

世間一般ではそこまで有名だったとは言えない、Flowerの曲がここまでフィーチャーされるのは、やはり以前好んで聴いていた層にも、そしてこれまでFlowerを知らなかった層にも、この動画が知れ渡り、多くの人に”刺さった”からではないかと予想しています。

③の、楽曲の世界観と演奏のマッチングという点ですが、私の主観がかなり入っているので、「そうなのか〜」くらいに受け止めてもらえると嬉しいです。

「白雪姫」は、歴代のFlower楽曲の中でも、特に鷲尾の声との親和性が高い、と以前からファンの間では話題でした。
それに加え、ピアノ参加の、清塚さんの演奏が
”とにかく”素晴らしいのです。初めの一音からすぐに、切なく儚い世界観が伝わり、一瞬で引き込まれました。

こうした、楽曲×声×ピアノ演奏の全てが、ピタッと”ハマって”いました。素人なので、上手く解説が出来なくてもどかしさを感じるばかりです。本当に、一度でもいいから、あの動画を見てもらいたいです。

また、今回のピアノ1本のアレンジは、これまでのFlowerの音源の中でも極めて珍しく、オリジナル音源とは異なった雰囲気に仕上がっていました。これには、多くのファンにも新鮮味と納得感があったことでしょう。
リリース当時はまだ19歳の少女だった鷲尾さんも、年齢を重ね、キャリアを積んでこられており、

一生懸命にもがく、儚い少女の姿から、その当時を振り返るような大人の余裕まで感じられました。

これまでの経験が、歌声により深みを出しているのだなあとも感じています。

熱く語ってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。最後に、この記事にて言及した楽曲の、YouTube動画のリンクを貼りますね。ありがとうございました。





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