経営者・ビジネスリーダーの心技体とは?
エクゼクティブコーチのあんそにです。
経営者やビジネスリーダーのあなたに質問です。
「心技体」っていうと何を思い浮かべますか?
心技体とは、心、技、体の3つのバランスで最大限のパフォーマンスが発揮できるという「フロー状態」に入ることを指しており、特にスポーツの世界で使われる言葉だと思います。
ビジネスに置き換えると次のようになると思います。
心:MVV(Mission、Vision、Values)
技:スキル、例えばハーバード大学の教授ロバート・L・カッツ氏が提唱した「カッツ・モデル」と呼ばれる理論によればテクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルに分類されます。他にもいろいろな分類方法がありますが、コミュニケーションスキル、マネジメントスキル、プレゼンテーションスキル、問題解決スキル、等々のスキルほうが馴染み深いかもしれません。
体:健康、広い意味で心と身体の健康も含みます。古代ローマの詩人・ユウェナリスの名言「健全な精神は健全な肉体に宿る」も有名です。
経営者やビジネスリーダーのあなたに再び質問です。
みなさんは、心技体は会社や事業の持続的成長に必要だと思いますか?
自身やチームの持続的成長に心技体は必要だと思いますか?
私は、ビジネスマンや組織人としてのみならず、家庭人としても、地域社会に帰属する者としても、もっと俯瞰すれば人間としても、「心技体の追求なくして、真の幸せなし、真のミッションの実現無し」と確信しています。
もし、共感いただけるのなら、もしくは何となく心に引っかかる、前から心に引っかかっていた、というのであれば、今が始める時です。
「いつ始めるの?」「…今でしょう!」というやつです。
私は、優秀な経営者になる志をもって、マネジメントスキルを学ぼうと35歳の時にMBAを、エクゼクティブMBAを43歳の時に取得しましたが、カリキュラムの中で認知科学や心を扱う時間が多いことに驚いたのを鮮明に覚えています。選択科目ですが、ヨガや太極拳のクラスもありました。そこから、瞑想やヨガに興味を持ち始め、欧米の一流経営者がMBAを取得したり、体を鍛えたり、コーチをつけることで心技体を磨いている実例もいくつも見てきました。
瞑想やヨガから脳科学・認知科学に興味は発展し、35歳からNLPを学び始め、マスタープラクティショナーを取得しました。以降、20年学び続けています。
その後、物流会社の取締役執行役員、IT会社の代表取締役、青果小売業チェーンの社外取締役を遂行する中で、MBAとNLPの理論を経営現場で約10年間実践し定量も定性も成果を上げてきました。
そして、48歳の時に、仕事のプレッシャーでメンタルが崩れそうになった時、自身にエクゼクティブコーチとフィジカルトレーナーを付けました。
「夜も寝られない。次の顧客との会議が怖い、次の取締役会が怖い。このままじゃ、鬱になる。どうすればいい?」と自分に毎日問いかけ続けた結果、あたかも神様からのお告げのように「心と身体は有機的なシステムです。体を鍛えなさい」という解が心に思い浮かんだのです。
「心と身体は有機的なシステム」というのはNLPの基本前提のひとつであり、私は深くこれを信じていましたので、メンヘラを回避するには、心を強くするよりも体を強くしたほうが効果的と思えたのです。もし、筋肉をつけて体を大きく強くしたら、心が弱くなれるわけがないと自然と信じることができたのです。
それから5年間ボディメイクを継続し、今では有名ボディメイク企業が主催するコンテストで3年連続ファイナリストになるまで、ハマっています。
経営者やビジネスリーダーのあなたに三度質問です。
会社や事業の持続的成長に一番必要なものは何でしょうか?
もちろん、正解は一つではありません。100人経営者がいれば100通りの正解があると思います。
私の経験では、自身や組織の行動の質を高めること、質の高い行動を続けること、と感じています。
次回は、「心技体」が「行動の質を高める、行動の継続性を高める」に如何に有効か語りたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。(つづく)
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