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保育士養成校の学生へ①

私は20年前
保育士資格を取得しました。

養成校では
ピアノを練習、模擬保育、座学
とたくさんの学びがありました。

しかしその後
保育現場に就職した時
使えるものは、あまりありませんでした。
講義を真面目に聞いていなかったのかも
しれませんが、現場と養成校の違いに
びっくりしたのを覚えています。

ですので現在、養成校では学生に
現場で求められるものや即実践に
役立つことを伝えるようにしています。

そもそも、各保育園によって
かなり働き方に違いがあるので
平均を伝えることはとても難しいと思います。

例えば、“手遊び”を学生に教えたとしても
その後まったく“手遊び”を必要としない
保育園に就職することもあります。
なので、学生には“手遊び”が出来るように
なることよりも“手遊び”の
目的やねらいそして
手遊びを行うタイミングを
伝えるようにしている。
折り紙指導などについても同様です。

そのなかで
どこの保育園でも使える基本の基本で
とても大切なことに

子どもへの“伝え方”があります
子どもに何かを伝える時
優秀な保育士は
選択肢を与える時と
命令とお願いと質問を上手く使い分けています。

優秀でない保育士は
次から次へと
質問なのか、つぶやきなのか
してほしいことなのか。違いもなく
矢継ぎ早に子どもに無駄に話しかけてしまいます。それも本人は気付きません。

「パンツ履いて!」と言った後に
「お外行かないの?」
「足を入れて!」「がんばって!」「終わったらそこ座って」「次はズボン履いて」と
2歳児に言葉をかけ続ける保育士さん。
子どもの勇気を挫いてますよ!

子どもへの伝え方で大切なことを
簡単に言うと
子どもが「イヤ」と言える
選択肢がある言葉のかけ方は
時と場合によって使いましょう。
集団への言葉掛けでは
やめたほうがいいでしょう。

「今から折り紙をしたいと思います、
みんなやってみる?」
とか
「今日はこの本を読みたいと思います。
いいですか?」
など
特に何も考えないで発する
集団への言葉かけは
子どもにとって「イヤだ」を
言えるということになります。

そうするとイヤイヤ
その活動に参加することに
なるのであまり好ましくありません。
さらに1人がイヤだ!というと
連鎖する場合も含めて対応が
ネガティブになってしまいます。

やってほしい課題や
保育内容や守ってほしいルールを
伝える場合は、
先生の意見をはっきり言うことが大切です。

命令をしたところで
子どもはイヤなことはイヤと態度で
表してくれるので
わざわざ聞く必要はないと言うことです。

子どもの心を動かす先生は
優秀な保育士です。

子どもへの言葉のかけかた
一つ一つ
気をつけていると
いつか
自然に出来るようになります。



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