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映画「処刑人」のネタバレすぎ備忘録

1999年 110分 アメリカ アクション/クライム PG12

予告編


主なキャスト

ショーン・パトリック・フラナリー(当時34)
ノーマン・リーダス(当時30)
ウィレム・デフォー(当時44)
デヴィット・デラ・ロッコ(当時47)

兄役ショーン
弟役ノーマン

ノーマン・リーダスの透明感よ。この時30歳ですよ?
アジア人は若く見えるとかよく聞きますが、もうこうなったら「人による説」のが圧倒的優勢です。
実は彼はウォーキングデッドでしか知らないと思ってたのですが、何年かぶりにこの映画を観て君だったのかああああと衝撃を受けました。


切れ者FBIのデフォー

「老け顔って歳を取らない説」をモーガン・フリーマンと一緒に牽引してるんじゃないかと思っているウィレム・デフォー。
どういう意図でこのFBIを演じたんだろう。クセつよ!
そして、同じことを思ってる方がどこかに必ず1人いると思うのですが、彼を観ているとあの日本の俳優を思い出します。
そう、

遠藤憲一さんです
あの、親戚ですか?

人種が違うというのに私にはもう赤の他人同士には思えない!!!

そしてデヴィット・デラ・ロッコさんですが、実際の役名もロッコです。

兄弟の親友役

ざっくりあらすじ

敬虔なカトリック教徒の双子はボストンにある精肉店で仲間たちとワイワイはちゃめちゃに楽しく働き暮らしていた。
行きつけのバーで仲間達と呑んでいると店主から立ち退きを言い渡されていて、店を閉めると言われた。
丁度そこに地上げのマフィアが3人やってくる。
酔っているのもあるが、マフィアのお尻に文字通り火をつけるなどして撃退したが、翌日兄弟の家にマフィアが仕返しにやってくる。
それもなんとか返討ちにするがマフィア2人は死亡する。
一旦金品と銃を奪って逃げる兄弟。

捜査にあたるは地元警察に加え、切れ者プロファイラーのデフォーもいる。
しかし兄弟はすぐ自首をした。
尋問にあたったFBIのデフォーは、数ヶ国語を話せる兄弟に好印象を持った。
兄弟は奪った銃などははぐらかし、後は真実を述べた。
正当防衛が認められたが、駆けつけたマスコミを避けるため留置所に泊めてもらう兄弟。

その夜2人はそこで同時に神からのお告げを聞く。
「悪人は神に許されたものにより処刑されなければならない」

兄弟はすぐに死んだマフィアから取った銃や腕時計などを武器に変えに行く。
映画の名シーンなどとダブらせながら武器を楽しそうに選び、ロシアンマフィアの集まるホテルへ侵入する。
初めての処刑となるが、その部屋にはボスを含め9人の屈強なロシアンマフィアがいたが、ほんの数分で全員を殺害する。
ボスを殺す時は、祈りを捧げながら2人同時に引き金を引く。死体には目にコインを置くなどの儀式を行う。
そこに現れる親友ロッコ。
ロッコもイタリア系組織の下っ端として、この部屋のマフィアたちを殺す役目を負ってきた。
持たされていた銃には6発の弾が入っている。9人のロシアンマフィアには到底足りない、自殺しに来たようなものだった。
兄弟たちはロッコが組織に嵌められたんだと説得するも、ロッコは信じなかったが、ロッコは組織の仲間がいる店に入って話をした時、自分が馬鹿にされていた事に気付きブチ切れついでに組織の2人と店主1人を殺害する。
我に返ったロッコは心配する兄弟が待っている自分の家に帰り、やってしまったと急いで荷造りをする。
だがロッコは兄妹が悪人処刑をした事に触れ、自分の組織も同じ悪人だと説得し、兄弟と共に組織の人間たちを殺そうと提案。兄弟もそれに乗る。

次々に自分の部下がロッコたちにより殺されていく為組織のボスは、ある男を雇う。
伝説の殺し屋と言われた様々な曰くつきの男である。

兄弟とロッコが殺戮を終えてその家を出ると同時に道路に立つ数人の男たちと対峙する。その真ん中にはあの伝説の殺し屋もいた。
体に6丁の銃をつけ容赦なく3人に向けぶっ放された。
住宅街で激しい銃撃戦となったが、伝説の殺し屋も兄弟もロッコも誰も死なずに一旦お開きとなる。

時を経て捜査に入ったデフォーは兄弟たちの残した血液ですらアンモニアがかけられ、証拠として採取できない状況に激しく苛立っていた。
癇癪を起こし、暴れ回っていると茂みに転がった指を見つけた。
ロッコが撃たれて落とした指だった。
なぜかデフォーはすかさず指を拾い、そっとポケットに隠した。

家で密かに指から指紋を検索するデフォー。
そしてロッコの指だとわかると、今までの見事な悪人殺しは、あの好印象の兄弟たちだとすぐにわかった。

デフォーは朝まで呑み明かし酩酊しながら普段は行かない教会へ入った。
時を同じくして兄弟たちもロッコに車でその教会まで送ってもらった。

FBIを見つけたロッコは懺悔室にデフォーが入った瞬間に神父に銃を突きつけ一緒に懺悔室の神父室へ入った。
その姿を見た兄はさらにそのロッコの後ろからロッコに銃を突きつけ引き留めた。
兄弟はデフォーを殺したくなかった。悪人ではないからだ。
ロッコは兄が自分を撃つわけがないとわかっていて、神父から手を離さなかった。
何も知らないデフォーは心のうちを神父に問う。
彼は法では取り締まりきれない悪を処刑していく兄弟に共感を覚えていたのだ。
銃で脅されている神父は、デフォーに、「尊重すべきは人が作った法ではなく神が作った法である」と説く。
デフォーの心は決まった。
兄弟の味方になる事にした。
電話で兄弟と連絡を取るデフォー。そこで放たれた伝説の殺し屋の特徴などや、夜に兄弟たちが組織のボスの家を襲うことを聞く。

伝説の殺し屋の紹介に当たった人間に話を聞く時、組織のボスが兄弟たちが襲ってくる事を見越して、待ち構えてる事を知る。

デフォーはなんとか1人助けに行くべく試行錯誤する。

その頃兄弟とロッコは椅子に縛り付けられ拷問されていた。
そして兄弟たちの目の前でロッコはボスによって撃ち殺されてしまった。
ロッコは死に際に泣き崩れる兄弟に決して立ち止まるな、そのまま続けるんだと言い残した。

そこに鳴り響くインターホン。
玄関に立つ艶かしい女性。普通なら家など入れない状況であるが、手下はその娼婦からの強烈なキスを受け、家に入れる。
それは兄弟たちを助けるべく女装したデフォーだった。

手下たちを殺した時デフォーは後ろから鈍器で殴られ気を失う。
それはあの伝説の殺し屋だった。

殺し屋が兄弟が囚われている部屋に入ると、そこには縛り付けから脱して、今まさに手下を殺そうと祈りを捧げる兄弟達がいた。
物音に振り向いた兄弟に、殺し屋は銃を向けるどころか、彼らの唱える祈りの言葉の続きを唱え始めた。
そして2人に歩み寄り、頬に手を当てた。
彼らの父親だったのだ。

後日デフォーの手引きで裁判所に侵入する親子。
ロッコをその手で撃ち殺した組織のボスの裁判が行われていた。ロッコを殺した後手下に任せて1人逃げていた。

たくさんの殺人に関わった容疑がかけられているが、彼が実行した証拠はなく、無罪になると確信の上、のらりくらりと証言中に、武装した親子3人が現れる。

そして親子3人は、裁判所内の裁判官や傍聴席、ボス側や被害者側の人間達を証人にして、正義の処刑をボスに下す。

神の名の下に悪人だからと殺人を繰り返してもいいのか、それとも。。。
マスコミにより問題定義がなされ、市民それぞれがそれぞれの見解を持つ。。。


良かったところ

  • キャストで文字にした通り、ノーマン・リーダスの透明感を楽しめる。

  • テンポが良いのでサクサクと殺戮シーンがやってくる。

感想

  • 殺戮シーンが印象的に撮られている。

  • 猫を殺してしまうシーンめちゃくちゃ嫌だったな。文字打つのも嫌なくらい嫌だったな。まあ時間にしたら一瞬だし事故なんだけど。

  • wikiとか見たらタランティーノ系だとか、幼稚だとか、酷評を受けてるってあったけど、エンタメとしては楽しんで観れると思う。25年も前の映画だと思うと、口コミでどんどん広がって爆発的人気が出たっていうのも納得。

  • 何カ国語も堪能な敬虔なカトリック教徒のイケメン双子、切れ者ゲイのFBI、伝説の殺し屋がなんの前触れもなく双子の父親、スローモーションでながれる銃撃シーンなど結構クセスゴ要素盛りだくさんだと思うんですが、そこに加えて双子のスタイリッシュな感じのファッションや振る舞い。グッズ的なものまで販売されていたようですから、当時流行に敏感な若者とかだったら夢中になったかもしれないなとは思いました。

  • ストーリー的にもキャスト的にも余裕でシリーズ化できるのに、訴訟沙汰となってほぼ10年身動きが取れなかったっていうのはめちゃくちゃ勿体無い。詳しくは以下で松崎まことさんのコラムで知ることができるので是非みて、苦々しい気持ちになってほしい。


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