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【お気に入りの絵画】

水彩画を習ったことはない。
もちろん油絵も習ったことはない。

若い頃から美術館に行くのは好きだった。
美術館の持つ特別な雰囲気が心地よかった。

素人だけに、専門的な知識は持ち合わせていないけれど、ただ感覚的に惹かれる絵画はある。

ゴッホだ、ピカソだとか有名な名前は良く聞く。
亡くなってからその絵の価値が高まり、今では買うことができない高値がつく画家は多い。

そもそも、芸術はそうなのだろう。
いつ、どこで評価され広まるのかはわからない。

でも、有名であれ、無名であれ、誰かの心に触れて感動を与えているのだから、それは大きな価値がある。

今回は、何だか惹かれてしまう絵画をテーマに、5作品(人)を選んでみた。

1.モネ「睡蓮の池」

あまりに有名な印象派。
風景画が多い。

木々や草花、池、睡蓮に囲まれた静かな生活。
橋を渡りながら、その穏やかな風景を眺めゆっくりと暮らしている。
そんな印象を受ける。

岐阜県関市にある「モネの池」にいつか行ってみたいと思っている。

2.ルノワール 「春のブーケ(春の花)」

モネと同じく有名な印象派。

人物画も多いが、花が好きな私にとって、やはり花を描いたこの作品が好きだ。

抑えられた配色が気に入っている。
アンティークでおしゃれだ。

花瓶にバランスよく生けられ、これから親しい友人たちと宴でも始まるかようなイメージが浮かぶ。

3.東山魁夷「緑響く」

作品のひとつひとつが、幻想的。
緑や青、白が多く、シンプルで印象的。
新しい日本画のイメージだ。

木々の中、1頭の道に迷った白馬の走り去る音だけがこだましている。
そんな静寂さを感じる。

クラッシックのような絵だと思う。

4.円山応挙「子犬図」

かわいらしい動物絵。
長沢蘆雪にも影響を与えた日本画家。

江戸時代の作品でありながら、現代でも古さを感じさせない。
これもまた、私の中の日本画のイメージを覆す親しみやすさがある。

写生を突き詰めた竹内栖鳳の動物画もまた良い。

5.作者不明「鳥獣人物戯画絵巻」

国宝。作者がわからないと言うのが何だかわくわくする。

現代のアニメや漫画の源流と言われている。

うさぎやカエル、さるなどの平安時代に存在した動物が擬人化されている絵が描かれていたり、外国の動物、空想上の動物や、当時の遊びや人の様子などさまざまだ。

観ているだけで楽しい。
飽きることがない。
いつか、本物が観たい。

6.もっともっといるんだけど…

何でもそうだけれど、いいなと思うのはまず直感。合うか合わないか。

美術を学んだ人は、歴史や手法等深い知識や技術を持っているから、作品を観る楽しみ方はより専門的なものだろう。

私の場合はいいなと思ったら、少しずつその作品、作家の背景を知ろうとする。

どういう思いでこの絵を描いたのだろうと想像する。
どんな紙や筆を使っているのだろうと想像する。

プロフェッショナルな人は、製作の過程で私のような凡人の発想はないだろう。

でも、作品のことだけを考え、製作していたであろう姿を想像して鑑賞することは、私にもできる。

葛飾北斎の浮世絵もじっくり観てみたいな。
ボタニカルアートも観てみたいな。
小さな作品展にも顔出してみたいな。
プレバト!!の作品も楽しみだな。

素人は素人なりに楽しく、絵画からたくさんの感動をもらいたいなと思う。








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