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【詩】言葉のかけら


畳の目にそって

ひい ふう みい

指の腹で小さなほこりを集める

曲がった腰でしゃがんだまま

ただひたすらに

ひい ふう みい

どこを見ているの?

ほこりだとわかっているの?

顔色ひとつ変えずに

声かけたって知らんぷり

数えるときは真剣だ

私は覚えているよ

何十年たったって

あなたの背格好も顔も

発した言葉はこれだけだけど



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