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【詩】ごまかし


いったんできたほころびに

おんなじいろの小さな布で

なんとか隠してみたけれど

前のようには戻らない

なんだか似ている様子でも

すっかり元には戻らない

それでも平気なふりをして

胸をはってみたけれど

みんなの視線が気になって

いつものように笑えない

小さなことを気にしていても

いいことなんてないことくらい

とっくにわかっているけれど

気にしているのはわたしだけ

誰もわたしを見てないことも

ずっと前からわかっているけれど













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