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Notice〜外来の待ち時間で感じたこと 後編〜

前回に続き、母の受診に付き添った際感じたことをお伝えしたいと思います。

待合室で思ったこと

⚫︎患者さんの名前を大声で呼んでいる。薬について説明している会話が、他の患者さんに聞こえている。

やっぱり個人情報って大事。マスクをつけていると誰だかわかりにくいと言われるけれど、私のように知らないふりしている人はたくさんいるはず。

→患者さんを番号で呼ぶことや、掲示板に映し出される番号も、お年寄りにとってはわかりにくいかもしれない。それでも、名前で呼ばれるのって年齢や病気の重さなど、人によってはかなり抵抗があるものではないかな。

→薬の説明について、他の患者さんの前で行うことは避けた方が良い。待合室にいる方の中には医療職の方がいるかもしれないし、近所の方に病名を想像されたくない人もいるだろうから。

⚫︎トイレ出入り口の前に椅子が設置されていることで、トイレに入る人と目が合ってしまう。

→ハード面でどうにもならないこともあるが、椅子の配置を、トイレに向かって歩いてくる人と目線が合わない位置に工夫するのも必要ではないか。

◉「絵画」
壁に飾られたのどかな風景画や、静物画…リラックス効果はもちろん、浄化作用があるように思う。
静かにBGMが流れている待合室であれば尚良い。長い待ち時間の疲れを和らげ、気持ちを落ち着かせてくれる。


診察室で思ったこと

⚫︎看護師さんが、とてもフレンドリー。お年寄りに対しても、かなり友達言葉。親しみやすい?話しかけやすい??

→「親しき中にも礼義あり」につきるかなと。友達言葉を使わなくても、相談がしやすい看護師さんに患者さんは必ず相談する。その方に合わせたコミュニケーションスキルは必要だが、敬意を表す上で、言葉遣いについてもう一度振り返ってみても良いのではないかと思う。

⚫︎先生の声が小さい(>_<)

お年寄りは耳が遠いことを前提に、話しかけてほしい。私ですら聞き取りにくいのだから、母にははっきりと聞こえていないのではないか。何度も尋ねることに恐縮し、テキトーに頷いて聞いているふりをして、先生も伝えた気になっていたとしたら、それこそ本末転倒である。

→先生によっては「もう少し大きな声でお願いします」って伝えるの、勇気がいることで…。窓口の人もそうだが、察知してほしい。想像力を働かせてほしいと願ってしまう。電話越しではなく、対面で話して聞き取りにくいって、どんだけ相手のこと考えていないのかって。

批判ばかりではいけない、いけない( ̄▽ ̄)
私は一応、一回だけは「少し聞き取れなかったんですが、もう一度お願いできますか?」と尋ねるようにしている。

◉「補聴器」
加齢に伴い、聴力は衰える方が多い。補聴器に補助金を出す市町村も増えてきてはいるが、保険適応にならないかなと思う。あまりに高額な買い物になるので、躊躇して買えないケースがほとんどだと思う。集音器で少しは代わりになるかもしれないが、本来だったらその方に合わせた補聴器の利用が適切だと考えている。


会計を終えて玄関を出るまでに思ったこと

⚫︎窓口の方の声が小さいこと、患者さんの名前を大声で呼ぶことは、今まで書いてきたことと重複するので、省略。

⚫︎見回すと…
売店、休憩できるコーナーがある。中庭に木が植えてあり、寛げる空間がある。
こじんまりとした優しい空間であり、良い所もたくさんある病院でもある。


長く同じ職場で働いていると、「仕方ない、しょうがない」って言う言葉を良く耳にしますが、どこまで取り組んでみたのか、わずかでもできそうなことはないのか、嫌々働いているのか…
いろいろ感じることはあります。
病院ってやっぱり、病んでいる方々が集う場所なので、藁をもつかむ気持ちで来られている患者さんもいるでしょう。気持ちよく受診できる環境が整うと嬉しいですね。


では、また(^o^)/

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