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【転びにくい靴を選ぼう】

毎年この時期を迎えられることに感謝している。
年老いていく毋に、元気で歩いて欲しいと言う思いから、毎年「靴」を送る。
ちょうど、5月は毋の誕生日でもある。
靴は2足。
ひとつは少しおしゃれな歩きやすい靴。
もうひとつはリハビリで使う運動靴だ。
受け取った毋は、いつもいつも、ありがとうを繰り返す。
「もういいから」と言うくらい。


【靴を選んだ理由】

母は転んで、脚を骨折。骨粗鬆症だ。
骨の注射も定期的に受けている。

少し長い距離になると、杖よりシルバーカーだ。

骨折して手術を受けた当初は、その細い脚で立つことができるのか不安だった。

でも、医師を信頼して任せるしかない心境。
「まな板の上の鯉」だと毋は言った。

手術が成功し、元々の真面目な性格と積極的なリハビリが功をなし、また歩けるようになった。

だから靴だと決めていた。完治して退院したときから。

転びにくい靴を探して、最初は福祉用具の業者さんに相談した。専門雑誌『介援隊』シリーズから情報入手。

今の靴は性能はいいし、見栄えもいい。
靴屋でも、ネットで買える。
でも、最初は福祉用具の業者さんに聞いて買うと、サイズ選びやデザイン選びなど、納得して買うことができて重宝だ。
実際のサイズより0.5センチ小さいサイズを注文した。

私が買うのは、いつも決まっている。
ひとつはアサヒシューズの『快歩主義LO11』だ。

【快歩主義】

☝️お出かけ用

1.とにかく軽い(水に浮くほど)

2.歩くのにバランスをとりやすい

3.脱いだり履いたりが楽

4.つま先が少し上がっているのでつまずきにくい

5.見栄えがいい

6.定価は、7000円程度
ネットで買うと更に安い

7.カラーのバリエーションがある
だから、TPOに合わせて使える

8.高齢者宅に行くと玄関にあるくらいリピーターが多い

【大人の上履き】

普段の外出用のほかに、デイサービスなどで使う室内用の靴が必要だ。

退院後、母はリハビリだけに特化したデイサービスを利用している。

見栄えもあるが、運動しやすい靴が求められる。

これもまた、福祉用具の業者さんに相談。
ムーンスターの『大人の上履き』が良かった。この写真は01で、ほかに02がある。

高齢者にとって、激しい運動は必要ないけれど…フィットしないと意味がない。

☝️運動用

1.軽い、履きやすい

2.メッシュ素材、通気性がある

3.室内で使うことを前提に、床を汚しにくい

4.抗菌・防臭、そして洗える

5.子ども用に似ていて、どことなく愛着がある

6.定価は、3000円程度
ネットで買えば更に安くなる

【まとめ】

「餅は餅屋」
山ほどの靴が載ったカタログや、ずらーっと並んだ店の棚から、自分で選ぶのって難しい。
だから、靴屋でも、福祉用具の業者さんでも、わからなければ尋ねればいい。
どういったものが1番出回っていて評判がいいのか、実際のサイズとどう違うのか…
本来の1番の目的は転ばないための靴を選ぶことだから。
親切にアドバイスをしてくれるはず。

介護保険を利用している方は、ケアマネがいるから、介護保険以外でもさまざまな情報を得ることができる。

介護保険制度ができてから20年以上経つが、まだまだ困ったらどこに相談したらいいのか知らない方も多い。

今、母は何とか歩くことができる。長い時間は歩けないが、杖やシルバーカーを利用し自立できている。

今困っている、何とかしたいと本人や家族が考えているところに、ケアマネは支援する。少しの手助けでゆっくり動けるなら、自分でやれた方がいいに決まってる。

心身の状態に応じて、サポートしてくれるものは、靴以外にもたくさんある。

歳を重ねれば、体の面では、少しずつ衰えることは仕方ない。
お年寄りが65歳以上なのか、75歳以上、はたまた85歳以上なのかの論争はあるが、今の高齢者は本当に前向きな人が多い。

歩けなくなったら、車いすの利用もあるだろう。
電動ベッドやエアーマットの利用だって。

誰でも歳をとる。私も実感している。

この先どうなるかなんて、はっきりとはわからない。

でも、いつか受けるだろう介護を想像しながら、今私ができることは何か、考えて取り組むことはできる。

次はそろそろ、古くなってきた杖かなと母の歩きっぷりを見て思う。
















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