【詩】黒猫は知っている
痩せた黒猫が
そろりと歩く
草むらを
鋭い眼光で
こちらの様子を
伺っている
いつでも逃げられるよう
斜に構えて
「いつからいたの
どこからきたの」
そんな言葉は
興味もなくて
煩そうに
逃げていく
振り向きざまに
私を見つめた
訝しげな瞳は
見抜いている
見せかけの優しさを
見抜いている
最初から
痩せた黒猫が
そろりと歩く
草むらを
鋭い眼光で
こちらの様子を
伺っている
いつでも逃げられるよう
斜に構えて
「いつからいたの
どこからきたの」
そんな言葉は
興味もなくて
煩そうに
逃げていく
振り向きざまに
私を見つめた
訝しげな瞳は
見抜いている
見せかけの優しさを
見抜いている
最初から