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【小説1】勘違い女神の弊害(異世界転生したオレはスキル<コピペ>で人生を謳歌する)

1 プロローグ



 僕シェルは生きた屍だ。

運命の祝福を授かる日、7歳の能力鑑定で僕は無能と判断された。

誰からも蔑まれ、母だけが味方だった。

その母が、僕を攫おうとしたメイドに殺された。

王都から領地に連れていかれて、軟禁され僕は独りぼっちだ。

異母兄弟の双子は僕を憎み、誰からも僕は無視されている。

母を失った8歳の日から、僕は寝ても覚めても悪夢の中で生きている。

母の死も夢なら良かったのに。それなら僕は悪夢に耐えられる。

────その夢は薄汚い男の夢だ。

狭い汚部屋でいつも座って、箱に入った光って動く絵本を見ている。

寝転がって絵本を見ている。ベッドで四角い魔道具を見ている。

最後には2つの光る眼の、大きな魔物に跳ね飛ばされて死んでいく。

繰り返し見る夢はぼくへの暗示だろうか。

いつかこんな風に僕も死んでいくのだろうか。

いやだ、こんなの僕は受け入れられない。

いやだ、いやだ、こんな男に絶対なりたくない。

女神様お願いです。

せめて安らかな死を僕に与えて下さい。

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