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「怖い」を突き詰める!

小さい頃から怖がりだった。
漠然とした記憶の中でも怖いものは結構あって、

  • こどもちゃれんじか何かのビデオの「テンテケテーン♪ジャン!」ってなる終わり方。流れ星に乗って電車が走ってカーテン閉まる…という映像だったと思う。

  • デジモンのアニメか何か、スタジアムいっぱいに仲間が増殖して嫌な応援してるシーン。

  • 知らないアニメの知らない宣伝(いまだに何なのか知らない)もぐ◯コロッケとうま◯棒の生き物を混ぜたようなやつの目からビームが出てくる。

  • ラジオのクロージング音源。しかし記憶の中では朝にクロージングしている。

でもアニメの「学校の怪談」は好きだった。身内は怖いらしい。
そして読書も好きだった私は、成長するにつれてオペラ座の怪人を読んだり、地獄堂シリーズ読んだり、ひぐらし読んだり、「怖い」と言われるものはとにかく手を出すようになった。
それでも私は怖がりだ。親戚のおじさんに見せられたブラクラフラッシュはいまだに嫌い。
マリリン・マンソンのアルバムジャケットは大丈夫。「HOLY WOOD」と「Mechanical Animals」ということは覚えている。

私は一体何が怖いんだろう。
見えないお化けが見えれば怖くない?
サイコホラーを理解すれば怖くない?
仕掛けが分かれば怖くない?
他者の思考が理解できれば納得できるかも?

ということでクトゥルフ神話に触れてみたのだった。西尾維新が「なこと写本」とか「ニャルラトテップ」とか言うから調べてたらそのままどハマり。
ラヴクラフトの人生を看取っていくと、少しずつ恐怖がやわらいでいく。未知への恐怖、自分が平均ならそれ以外は…誇張する怪異、でも猫好きだから猫は味方ねみたいな。
今でも知識は溜め込んでいる。
それでも怖いものは怖い。
車がカーブではみ出ないかとか。
ふらっと倒れたりしないかとか。
理屈が分かっても怖いものは怖い。
理解し得ない他者の思考もそのひとつ。

だけどなんか生きてるし、元気だし、怖くてもここにいるので、
とりあえずそれでいいのかもしれない。
なんちって。

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