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日記:作ったキャラと夢で会話する

テーブルトークRPG(TRPG)に「クトゥルフ神話TRPG」というシステムがある。
シナリオごとに新しいキャラクターを作り、彼らの性格ならどう行動するか、それが成功するかと会話を重ねて物語を作るのがTRPG。
その中で、「クトゥルフ神話」という文学体系をもとに、人間の理解の及ばない知性が絡んだ物語に関わり、常識を忘れないで戻ってきたり戻ってこなかったりするのが「クトゥルフ神話TRPG」だと思っている。

物語を作るのは好きだけど、形にするのは苦手だった。小学生くらいのころにはノートに物語をいっぱい書いていて(当然その話は何かのパクリだったりするのだけど)いつかこの物語でメシを食えたらいいのになんて思っていたこともあった。無理だった。
結果鍛えられたのは空想癖。店先のゲームパッケージからストーリーを妄想するのは当たり前、おもちゃのカタログを読めば使い方を妄想し、ゲームシステムを読んでどんな世界観なのか妄想し……といった具合だったのだけど、これが大人の今、TRPGに活きている。
シナリオトレーラーからストーリーを妄想し、そこに立つ探索者キャラクターを想像する。あるいは今までの妄想から生まれた登場人物をトレーラーに放り込み、どう行動するか妄想する。

なんてことをしていた結果、作っていたキャラと小一時間喋る夢を見るようになった。
始めは悪夢みたいなモノで、プレイヤーの選択を詰ってくるというものだった。それが今や、私とシナリオを悠長に振り返り、笑い飛ばしてくるようになった。
正直正常な人間がやることじゃないとは思うけど、前に書いた通り自分が見る夢は悪夢になりがちだ。
それが自分の見知ったモノで、穏やかに過ごせるものだというのなら、これからも気にせず見続けるだろう。
もしかしたら、この探索者の夢をいつか見なくなるかもしれない。

その時はその時で、夢を楽しみたいと思う。

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