[インスタントフィクション] 自己陶酔決意表明 をAIが妄想解説してから、私が感想を書く
みんなのフォトギャラリーより、みきたにし☆イラストレーター様からイラストをお借りしました。ありがとうございます。現実逃避しても、現実はね、待ってくれないんですよね。明日から、がんばろうという気持ちを持ちながら、今日はのんびりする。私もよくします。このまるがお君のイラストは他にもバージョンがあったのですが、違うものも使いたくなるくらい魅力的な言葉がならんでいましたが、今回の記事はこれが一番あっていたので、これにしました。
小説家をめざしてます。喋々(ちょうちょう)です。
以後、おみしりおきを。
今回はAIと遊びたくなりまして、自作のインスタントフィクションをAIに妄想解説してもらいました。
AIに読み込ませた文章
私が書いたインスタントフィクションの妄想解説をしてください。
妄想解説とは、インスタントフィクションを読み、筋の通った解説をすることです。詳しくはYouTubeにある又吉直樹先生の動画を参照してください。
以下が私の書いたインスタントフィクションになります。タイトルは自己陶酔決意表明です。では、よろしくお願いいたします。
私がなりたかったのは、こんなものではない。
そう、いいわけするしかなかった。
でも、現実ではそうはいかなくて。
ずっと嘘をつきつづけなければならなかった。
今では、なにが嘘かもわからない。
でも、それでいいのだろう。
どうせ、全てを知る人などいないのだ。
恐れは捨てろ。
また、いいわけをした。
あんなに世話になった嘘を捨てた。
するとどうだ、なんと人生のつまらないことか。
結局は、嘘をつきつづけるしか方法がないのである。
だが、その嘘は虚構であり愛すべきものであった。
今は、嘘とはなかよくつきあっている。
嘘がなくては、現実はなりたたない。
どうせ、真実などないのである。
あるのは、この虚構だけ、この嘘だけ、この文字だけだ。
ああ、なんと幸せたることか。
どうか、さいごまでつきあってくれ。
愛すべき、人生という名の文字よ。
私を捨てなかった、愛すべき虚構よ。
誰であろうと公平に冷静に、文字は平等であれ。
たとえ、嘘であろうとも。
AIの妄想解説
インスタントフィクションについての妄想解説をお届けします。私の作品『自己陶酔決意表明』は、現実逃避を題材にしています。
主人公は自分がなりたかったものと現実とのギャップに苦しみ、やがて嘘をつくようになります。
この作品は、現実の嫌なことから逃げたいと思う気持ちや、自己陶酔することで自分を守ることができるかというテーマを探求しています。
また、文体やストーリー構成には意図的なテキスト処理が盛り込まれており、文章が妄想と現実の境目を表現しています。
この作品を読み解くためには、主人公の心情を深く味わうことが必要です。
私がこの作品を書くにあたり、又吉直樹先生の動画で学んだ『書いたものをまた読む』という技法がとても役立ちました。
ぜひ、この作品から現実逃避や自己陶酔の心理を読み解いてみてください。
以下、AIの妄想解説一文につき、私の感想を一文以上
(AIの妄想解説)インスタントフィクションについての妄想解説をお届けします。私の作品『自己陶酔決意表明』は、現実逃避を題材にしています。
【私の感想】現実逃避ではないのですが、この切り口がAIの中では、そういうふうにみえるのだなと思いました。
なお、私なりに考えて題材にしているのは嘘であり、誇大妄想であり、夢でもあります。まあ、書いたのがずいぶんと前なので、うろ覚えですけどね。
ネガティブなものをどれだけポジティブっぽくみせられるか挑戦しました。
私小説っぽいインスタントフィクションしかこのときは読んでいなかったので、そういうふうになりましたね。
というか、私の作品紹介みたいな感じになってますね。AIさんの妄想解説ではなく。
実際はAIさんに妄想解説してくださいってお願いしたのですが。まあ、誤差なので、ほっておきます。
(AIの妄想解説)主人公は自分がなりたかったものと現実とのギャップに苦しみ、やがて嘘をつくようになります。
【私の感想】嘘ははじめからついているつもりだったのだけどなあ。
いいわけというのを嘘ととらえるかどうかが、妄想解説の分岐点なのだと思いました。
おそらくこのインスタントフィクションでいうところの嘘とはなにかを読み解くところで個人差が出てくると思いました。
AIにとって嘘をつくということは現実逃避のきっかけになるようですね。
つまり、AIにとって嘘をつくという行為は現実逃避だということか。
意外と嘘のとらえかたの範囲がせまいですね。
(AIの妄想解説)この作品は、現実の嫌なことから逃げたいと思う気持ちや、自己陶酔することで自分を守ることができるかというテーマを探求しています。
【私の感想】そんな高尚なテーマがあったんやね。知らんかったわ。
おそらく、AIは要約はうまいけれど全体の流れを大まかに読み取る能力がないのかもしれませんね。
このインスタントフィクションは現実の嫌なことから逃げたいから、自己陶酔するために嘘をつくというながれになっているのかもしれませんが、このインスタントフィクションをよく読むと、嘘をつくのをいったんやめるくだりがでてくるので、そこの説明ができてませんね。
なにより、嘘から連想的な類語をひっぱり出す力に欠けている。
日本語の曖昧さを逆手にとった方法でこのインスタントフィクションを書いたので、ある意味では、AIさんは自分なりの妄想解説を展開できています。
一応、最後にヒントは出したつもりだったんだけどなあ…。
(AIの妄想解説)また、文体やストーリー構成には意図的なテキスト処理が盛り込まれており、文章が妄想と現実の境目を表現しています。
【私の感想】そこは気づくなよ! 気づかれるとは思わなかったです。
なんで気づく。さすがAIだなあと思いました。
書いていくうちに、どれだけ曖昧な表現を盛りこめるかがインスタントフィクションの神髄だなと勝手に思い込んで、書きまくっていました。
ちなみにインスタントフィクションには妄想が入ってませんが、そうみえる書き方をしていたのは事実なので、なにも言えませんね。
うまくAIもひかかってくれたので、結果としては、にっこにこです。
(AIの妄想解説)この作品を読み解くためには、主人公の心情を深く味わうことが必要です。
【私の感想】そうなの? 主人公はいないですよ。このインスタントフィクションは。
だれしも、こういうふうに思うところがあるんじゃないかなあと、共通する気持ちの揺れ動きみたいなものを凝縮させてから、私なりの味つけをしたつもりです。
ただ、共感できなければ、主人公という枠組みをつくって、妄想解説をすべきなのだろうなとは思います。
つまり、AIは共感ができなかったのかー。まあ、そうだろうなとは思いました。共感っていうのは、なかなかに学習が難しいでしょうしね。
(AIの妄想解説)私がこの作品を書くにあたり、又吉直樹先生の動画で学んだ『書いたものをまた読む』という技法がとても役立ちました。
【私の感想】わかる。書いたものをまた読む。大事。なれないうちは、時間をあけるのもいいと思いますよ。
というより、私に足りていないことなので、私もちゃんとできるように、これから精進していきたいと思っています。
書いたものをまた読むというのはね、意外と難しいんですよね。
いつか読めるだろーって思って、ほおっておいてしまうことが多いので。
でも、小説の場合、これを怠ると本当にヤバくてですね。読み直ししないと、超展開につぐ、超展開のうえに、超次元へと突入します。
簡単にいうと、なにを読まされているのかわからなくなるんですよね。
(AIの妄想解説)ぜひ、この作品から現実逃避や自己陶酔の心理を読み解いてみてください。
【私の感想】うーん。やっぱり現実逃避にみられるかあ。私は現実逃避を悪いものとは思っていないんですよ。
やはり、筋の通ったというところに反応してしまったのかもしれませんね。
まず現実逃避という大まかな枠をつくったのはいいけれど、インスタントフィクション全体のながれについては、考慮されてない感じがします。
自己陶酔も自分を守るためではなく、前に進むためにやっている感じだったので。
ただ、インスタントフィクションの解説としては模範解答だなあと思いました。妄想はしてないですけどね。
AIの妄想部分は現実逃避だったのかもしれませんが、ありきたりで、だれにも思いつきそうな感じだったので、私の期待通りではあったのですが、ぶっとんだ面白さはなかったなあと思いましたね。
あと、私は現実逃避と自己陶酔よりも、嘘の類語を妄想として発展させるのがみたかったんだが、そこはわからなかったのか…。AIよ…。最後に文字というヒントも出したというのに…。
おわりに
お前は何様だ! といわれてもしょうがないような、感想の書き方をしています。
だって、現実逃避っていわれるの悔しかったんだもの…。
そういう書き方をしているのに、実際にいわれると腹が立ってしょうがないのは、どうしてなのでしょうね。
AIに妄想解説をさせると、意外と真っ当な解説をされたので、ちゃんとしているなと思いました。すごいですね。
細々としたところは間違えていますけど、そこは人間の手をくわえればいいだけなので、AIってすごいなと思った反面、もっとめちゃくちゃな妄想解説を見たかったなと思いました。
次の妄想解説をAIにさせるとしたら「筋の通った」を変えてみようかな。
AIと遊ぶの楽しいですね。今が楽しさの過渡期みたいなところがあるので、はちゃめちゃな内容を楽しめるのはきっと今しかないと思うので、今後もいっしょに遊べたらなあと思いました。
次回もあるとしたら、自分自身のインスタントフィクションを使いますね。
こうご期待ください。