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東洋+西洋=台湾らしさ!?〜台湾レトロ建築案内〜

最近、台湾各地に残る歴史建造物が気になる!ので『台湾レトロ建築案内』を読んでみました。

内容

台湾全土に残る20世紀初頭に建てられた建物を見所や当初の用途などを詳しく説明した一冊。写真が多く解説もわかりやすいので、建築に詳しくなくてても十分楽しめます。

台湾建築の特徴

窓の外側の鉄格子に装飾を施した鉄窓花や赤レンガ、セラミックタイルなど西洋文化の香りがしつつも富士山や桜の装飾など日本統治時代の影響が残っている……。懐かしさを感じるけど、少し違う。台湾の複雑な歴史を垣間見ているように感じました。

使ってなんぼ

もともと洋館が好きで東京に住んでいた時は、しょっちゅう横浜の山手エリア(西洋建築の建物がある)に足を運んでいました。歴史資料が置いてあって面白いけどいつも同じなので、洋館が好きじゃないとリピーターになるのは難しいかな?と感じたのを覚えています。

この本に出てくる歴史建造物は必ずと言っていいほどカフェがあります。あとは書店にゲストハウス、映画館まで!建物の”現役感”がすごい。日本にもカフェが併設されたところがあるけど、混んでいたり値段が高すぎたりと普段使いではなく観光客向けのとこが大半だな。

台中にあるシーグアンジーのオーナー・Ritaさんの「カフェにしているのは、この建物自身にお金を稼いでもらい、自活してもらうためなんです。」一言が印象に残りました。国が保存費用出してくれる場合もあるけど、財政が厳しくなったらどうなるかわからない。建物自らお金を稼ぐシステムって大事かも。

バトンは若者へ

アートスペースやアトリエ兼店舗など若者が担い手になっている建物が結構あるなー。あとカフェのオーナーさんも若い人が多く、確実に世代交代が行われてきているのがわかります。これも歴史的建造物を”使って”いたからこそできたんじゃないかな?年齢いってからだと、保存+使うは難しい気がする……。上の世代がサポートしつつ、下の世代に渡していくのが良いのかも。

まとめ

おかえり台湾』のnoteでも書いたけど、台湾のことなんも知らないな。日本統治時代の建築がたくさんあって懐かしさを感じるものの、中国との緊張関係とかいまだに日本を発端とした問題があって申し訳なさを感じます。

次は、著者である老屋顔さんの新著『台湾レトロ建築さんぽ 鉄窓花を探して』を読みたいです。あとネット調べたら文房具も出しているんですね。ベゴニア模様のマステ欲しい……。

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