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お礼:作品が終売となりました

こんにちは。team hattari久納です。
先日の文学フリマ東京38にて『世界は僕の箱庭』が完売したため、当作品は終売となりました。
はじめて自分で作った本でした。

あれは2022年11月、文学フリマ東京35へ遊びに行ったことがすべての始まりです。

浮かれていろんな本を手に取っているうちに「自分も作りたい」と影響をうけ(みんなもそうだよね)、ネットで同人誌について調べて制作し、25冊用意しました。25というのは、「20冊だと弱気だし30だと捌ける気がしない」という初イベントに挑む私の気持ちの表れでした。(ちなみに同時に作ったSF短編は初版30刷でした。こちらも少々弱気でした)

この本は、54P文庫¥500の手ごろな本で、内容は「大人たちのゆるい日常」でした。3人の登場人物が、ふらっとカフェにいって駄弁って帰るだけ。札幌のホールステアーズエスプレッソバーGIGがモデルでした。

スマホがでてこなかったり、互いのスキを尊重しあえる関係であったり、距離感があったりと、今思えば私の好きな要素をふんだんに取り入れて書いたホッコリ話です。
最初にこの3人が浮かんだのは2010年くらいだと思います。”社会人”の生態がわからなかったので寝かせておいて、自分が”社会人”になってしばらくした2018年くらいに書いた記憶があります。それをタテ書きにして修正を入れバージョンアップさせました。楽しかったです。

カバーも依頼して大変おしゃれな装丁になり、デザインもお気に入りでした。クラフト紙がいい味だしてます。はじめて出店した文学フリマ東京36では、10冊以上売れて驚いたのを覚えています。
あの時、閉場間際に「がんばってね」と言って買ってくれたお姉さんの顔を今でも思い出せます。書きながらいろんな方の顔をじわじわ思い出してます

イベントに持っていかない時もあったけど、前回の東京38で見本誌も含めて完売しました。こちら増刷はいたしませんので、これにて終売です。
私の原点ともいえる本をお手に取ってくださった皆様、ありがとうございました。もしこの本を持っている方がいらっしゃいましたら、たまに本を開いて3人を動かしてもらえると嬉しいです。

team hattariは引き続き、かっこよくてエモかったり、かわいくてホッコリするお話を書いていきたいな、と思います。

箱庭に登場する3人も大好きなので、きっかけがあればまた、お話の続きを書くかもしれません(書き途中のエピがあるにはある)。

そのときはこの3人、叶くん、美奈子さん、涼くんをよろしくお願いします。
ではでは、また別の作品でお会いしましょう。
ありがとうございました。