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【子連れWDW】親子三世代珍道中#5 ゆうは何しにアメリカへ?

「急いで 間に合わなくなりますよ」


不安なままシカゴ空港までたどり着きようやく現地ツアーガイドに出会ったと思ったら、開口一番まくし立てられた。


ほっとするどころか、心が締め付けられる。


ただ、とうちゃん以外の5人は心強い助けが来たと思い、ニコニコ顔だ。


「時間がないからすぐに移動しますよ」

「忘れ物はないですね」

「チケットを見せてください」


次々と言葉が襲いかかってくる。


「これは持っていけません ここで捨ててください」

ばあちゃんは小さい裁縫道具セットを持っていた。

どうやら預け荷物に入れるのを忘れていたらしい。


9.11以降セキュリティが厳しいのは当然だ。

おかげでこうやって旅ができる。


【登場人物】
じいちゃん  いつもおだやかニコニコ百姓。
ばあちゃん  おしゃべり大好き給食おばさん。
とうちゃん  自称旅行プランナー。
かあちゃん  ピアノ・バドなど多趣味。
ゆう     長男。明るくておしゃべり。
ぺー     次男。おっとりのいやし系。

シリーズ1番目の記事はこちら👇


シカゴ:オヘア空港は広い


これからモノレールに乗る。


ANAの飛行機は、ターミナル5に到着する。

フロリダに行くためには、別のターミナルへ移動しなければならないのだ。


フロリダ:オーランド空港行きの飛行機が出るのは、ターミナル1の『コンコースC』。


モノレールがなかったら、容易に乗り継ぎできないだろう。

車窓を楽しみたいところだが、父ちゃんは乗り継ぎの確認に集中している。


地下通路からコンコースCへ向かう


モノレールがターミナル1にたどり着く。

駐車場側の降り場から通路を渡りターミナルに入った。


ターミナルの天井は鉄骨むき出しで、よく言えばクールだが少し冷たい印象を受ける。


突然目の前に恐竜が現れた。
骨格だけのくびなが竜が、私たちを見下ろしている。


コンコースCへの順路は、エスカレーターへと続いている。
6人はゆっくりと滑走路下の地下通路に吸い込まれた。


オヘア空港の地下通路は独特だ。


長く伸びた『動く歩道』。
天の川のように流れている天井のネオン。
『ラプソディ・イン・ブルー』の曲。


ユナイテッド航空で乗り継ぎした人なら、忘れられない光景だろう。


コンコースCで搭乗手続き


コンコースCの19番にはすでに乗客が集まっている。


ペーはずっと元気。ここまで歩いてきた。


寝ぼけていたゆうも、少し元気を取り戻したようだ。
二人はソファーの周りをうろうろ歩き回り、時間をつぶしている。


やがて搭乗手続きが始まった。


元気そうに見えたゆうだったが、金属探知機を見た途端また泣き出してしまった。

まだまだ寝不足のようだ。


ユナイテッド航空1658便


ユナイテッド航空1658便の機材はボーイング757。

日本では見ることができない、珍しい機体だ。


客席は真ん中の通路を挟み、左右に3列ずつ並んでいる。

私たち6人は、32列目を左から右に独占した。


9:40の定刻で離陸。


上空の気流はまだ乱れており、1時間近く揺れた。

しかし、子どもたちは関係なく眠っている。


午前中のフライトだから窓からの眺めもきっと良いはず。

そう思いばあちゃんを左の窓際にしたのだが、たのしそうにアメリカ大陸を眺めていて安心した。


じいちゃんもさすがに疲れたよう。

テーブルに額を打ち付け眠っている。


いつのまにかペーが起きて、オレンジジュースを美味しそうに飲んでいる。

ゆうは起きる気配がない。


飛行機は羊を並べたような雲を見ながら、フロリダ半島を目指している。


オーランド空港に到着


フロリダ時間13:10、オーランド空港に到着した。

6人にとって長いフライトがようやく終わった。


ここでも、コンコースからターミナルBへはモノレール。

一度でもオーランド空港を利用したことがれば、「青白く光る輪」のことをご存知だろう。


モノレールに椅子はわずかしかなく、ほとんどの人は立ったまま乗車している。

じいちゃんとばあちゃんも立っているのだから、たいしたものだ。


ターミナルBで荷物を受け取り1階に降りる。

階下へ降りると待っていたのはハローツアーのヨーコさん。

シカゴのガイドとは違って、とにかく優しい人だった。


ホテル巡りもまた楽し


ANAハローツアーなら、ホテルまでリムジンバスで送ってくれる。


フォードのバンに乗り込んでいざ出発。

車内には負数のグループが乗り合わせている。


Hard Rock HOTEL(ハード・ロック・ホテル)


まず最初停車したのは『Hard Rock HOTEL』。

道路を左折し敷地へと入る。


エントランスに車を停めると、そこには噴水があった。

噴水の真ん中にはエレキギターのオブジェが幾重にも重なっている。


噴水の横にはクリスマスツリー。

ツリー釣り下げられているのが、音符やレコードと言ったところがハードロックホテルらしい。


ディズニーワールド・ゲートを通過


ディズニーワールドの敷地に入るさい、ゲートを通過するのが楽しみだ。

遠くにゲートが見えるとワクワクしてくる。


そして通過する瞬間、つい両手を上げてしますのだ。

今回のゲートには、ウォルト・ディズニー生誕100周年を記念して『100』の文字があしらわれていた。


Grand Floridian Resort(グランド・フロリディアン・リゾート)


ディズニーワールドに入って最初に見たのが『Grand Floridian Resort』である。


ホテルの建物からモノレールが飛び出してきた。

日本ではまず見られない光景である。


エントランスにバスを停めると、そこには客を迎えに来たであろう高級車が停まっている。


見えあげれば星条旗。

「ああ アメリカに来たんだ」
心の底から実感する。


ここはデラックスホテルなんだが、エントランスに出てくる客を見るとTシャツに短パンという、実にラフな格好である。

すこし安心するのだった。


ハローツアーのリムジンバスは、まだまだホテルを巡る。


All-Star Music Resort(オールスター・ミュージック・リゾート)


長く走ったあとやってきたのは『All-Star Music Resort』。

見るからにポップでカジュアルなホテルだ。


「どうしてこんなに低いんだろう?」と思っていたら、どうやらここは管理棟。

宿泊棟は別にあり、歩いて行くのだそう。


エントランスに、荷台がトランクになっているトラックが並んでいた。


さあ、やっとホテルにつきそうだ。



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