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立夏日記/それぞれの言い分

5/6(土)

GW最終日。夫もいるが、家族でどこかへ行くでもなく、何をするでもない。夫には自発的にGWらしいことのひとつくらいして欲しいと思うが、期待したって無理だ。指示を出さないと動かない人なのは知っているし、私には指示を出す気力がない。
今日はもう、何もしたくないのだ。

実家から持ってきた1,000ピースのパズルをひとりで組み立て、それから実家から借りてきた河合香織さんの『母は死ねない』を読んだ。そしてその日のうちに、完成したパズルを崩してまた仕舞った。昨日帰宅してから、何故か食欲がうまく湧かない。

私はいわゆる典型的な「カサンドラ症候群」だろうと人から言われた。
自分でもそんな気はしてたけど、そうなんだろうなとは思うけど、その根本的な解決策が分からないし、分かったところで実行に移す気力がない。

このままで一生を生きるのは、辛いだろうけれど。どうしたら良いかわからないし、自分のことも信用できない。


5/7(日)

Netflixで映画『ミッドナイト・スワン』を観た。

今日もなんかお腹の調子が変。
お腹が空かないわけじゃないが、食欲が湧かない。ご飯を食べたくない。
お菓子なら食べられるけど、お菓子もそんなに食べたいわけではない。


5/8(月)

GWが明けた。今日からまたパート。
今朝久々に強くお腹空いた感覚があったけど、5時半起きで朝ご飯までまだ時間があったので、家事の合間にクッキーを2枚食べた。
で、朝ご飯になる頃には、もう食欲が無くなってしまった。

お菓子ではなくて、ご飯を食べないとなぁ。


5/9(火)

元々休みの予定だったんだが、パート先の同僚のお子様が熱を出してしまったそうで、代わりに出勤。

私もいつもみんなに助けてもらっているから、協力できるときは快く協力する。
とは言え、そろそろ一人きりの休みが欲しい。疲れてきた。

まぁ今日は仮に休みだったとしても、夫も家にいたし、子供たちは午前保育であっという間に帰ってくるから、あってないような休みだったわけで。だからかえって出勤して良かった。

前世が大体、僧侶だったか魔女狩りされてたそうなので、そのせいか厭世的だしひとりで生きたくなりがち。
前回死ぬ前に「来世こそは家庭を持ち、人々と関わり合いながら生きる!」と決めて生まれてきてるんだろうけど、今世の私は「もうたくさんです。来世はグアテマラ南東部のオオアリクイに生まれ変わりたいです」と思っている。


5/10(水)

幼稚園の個人面談。子供たち2人とも、とてもとても褒められて「言うことなし」「なんの問題もない」とのこと。
優等生タイプなんだな。子供の頃の私と同じ。
褒めてもらえることは嬉しいが、優等生タイプであることへの不安もある。これから先、自分と同じような思いをするんじゃないかなぁ、とか。いや、私と彼らは別の人間だからそうとも限らないぞと言い聞かせてみたり。

いずれにしても上の子には芸術のセンスがあるようだし、下の子は耳が良い。2人とも、よく周りを観察していて、表現力がある。

家ではうるさいし喧嘩ばかりだし年相応に子供らしいが、多分よそのお宅の子と比べたら全然おとなしくて聞き分けが良い子達なんだろうな。人んちと比べようがないから分からないけど。

私が過干渉で口うるさくて、感情の振り幅が激しくメンタル不安定だから、そんな私の姿を見て彼らは萎縮しているんだろうと思う。

そして園でどんなに褒められても、こんな機能不全家族の中で育つ彼らは、あらゆるジレンマを抱えて成長していくんだろう。あと数年後には、「親ガチャ失敗した」とか言われるんだろうか。

帰宅すると、インターホンの履歴に警察官が映っていた。何の用だったのだろうか。
私が毎日毎日怒鳴り散らかしてるから、どこかから通報が行ったのかな。

あぁどうして。
どうして私は生まれてきたのだろうか。
どうして私は、人並みの幸せなど求めてしまったのだろうか。

分不相応な、自分にはそぐわないものを。


5/11(木)

パート。連勤で疲れてきた。
仕事中に急に雨が降ってきた。
今日降るって言ってたっけか。
洗濯物、外に干してきてしまった。

20分以上は雨晒しだったと思うんだが、急いで帰宅してすぐ取り込んだら、意外と濡れてなかった。


5/12(金)

親子遠足。
昨日の雨でぬかるんでるかと思ったけど、意外と大丈夫だったし、途中から晴れてきて、暑いくらいだった。

早起きしすぎてお昼前から不機嫌になり始めた息子に「レジャーシートが小さい」だの「おにぎりのラップの剥き方が違う」だの怒られて、母は悲しくて疲れてしまいました。

解散後、17(セブンティーン)アイスの自販機を見つけたので、息子と1本ずつ食べてから帰宅。「ねぇねには内緒だよ」と言ったが、先日は「弟には内緒だよ」と言って予防接種帰りの娘とセブンティーンアイスを食べた。結局、母が一番食べている。


5/13(土)

明後日の娘の遠足にレインコートが必要らしく、持ってないので急いで買いに行った。

この時期に買っても来年度からは小学生だから必要ない気がするし、どうせ買うならランドセルの上から着られるやつの方が良いかなと思ったけど、本人が「すみっコぐらし」の可愛いやつが気に入ったと言うのでそれに決めた。

服装に関しては、なるべく本人の意見を尊重したいと思っている。私があまり子供の頃に「自分で服を選ぶ」という経験を積まなかったせいで、未だに自分の好みがよくわからないし、服を買うこと服飾にお金をかけることに対しての抵抗感が強く、センスも壊滅的なので。

娘には、自分の好きな服で自分を可愛く着飾って欲しい。自分の気に入ったもので身体を包むという感覚は、多分自己肯定感を高める上で大事な要素になるのではないかという気がしているから。

実際のところは、よく分からないけど。


5/14(日)

ここしばらく、Netflixで「進撃の巨人」を延々と見ている。秋の完結編の前に総復習するため。漫画は全部読んだはずなんだけど、最後の方あまり頭に入ってこなくてうろ覚えなので、アニメで続けて観ればもう少し理解が深まるだろうかしら。


5/15(月)

今日から4連勤。4連勤なんて世の中的に見たら大したことではないのだけど、ちょっと疲れたな。


5/16(火)

疲れている。


5/17(水)

あと1日。
暑い!
仕事後に自転車で買い出し。
自転車で1週間分の買い出しは帰路が大変。
でも車で買い物に行く時間が無いので仕方ない。


5/18(木)

子供達は喧嘩ばかりで朝から母の取り合いを始め、夫はポンコツですぐ寝るかスマホ見るかトイレにこもるかだし、母は永遠に情緒不安定。

税金は上がる一方で収入は増えず、物価も上がってしんどい。どこかに行ってしまいたい。

子供が2人いて持ち家があって車も2台あって食べるものには困らず時々旅行に行けて借金もなく夫の浮気もなく家族みんなが病気もしていない。大層恵まれた環境であることは理解している上で、それでいてこんなに不満しか抱かず「ここではないどこかへ行きたい」と常に感じているのは、もう私の心の問題なのだろう。

私は、この先、どんなに幸せな環境に置かれても、どんなにたくさんのお金を手に入れても、不平不満を口にしながら、満たされない気持ちを抱えたまま生きて、そのまま死んでいくのだろう。笑い方も忘れたままで。「どこかへ行ってしまいたい」とずっと呟きながら。


5/19(金)

何かしらの問題が生じたときに、片側の言い分を全面的に信じることは、するもんじゃない。
芸能人のスキャンダルでも、政治的問題でも、身近な人に起きたことでもそう。

双方とも自分にとって都合の良い解釈をして、都合の良い言葉を使って、都合よく演出している可能性がある。当人にとっては真実でも、事実かどうかはまた別の話。

そうして頭の中では公平性を保ちつつ、実際目の前の相手の心情に寄り添うか否かは、相手との関係性による。相手が大切な人で、信頼している人なら、その言い分に多少の嘘や脚色が混ざっていたとしても、支えたいと思うだろうし。

昨年、ある事ないこと、無い事ないこと一方的に書き連ねられて誹謗中傷を受けた経験から、そういう視点を強く持つようになった。
書き連ねた本人はまさか自分が誹謗中傷を行ったなどとはつゆほども思っておらず、全ては「怒涛の人生を、それでも懸命に生きている私」を演出するための材料にされただけである。

最初こそ憤ってどうにか仕返ししてやろうと考えが、最終的には反論もしなかった。相手がそう思うなら、相手の中ではそうなんだろう。

それまでは努めて親身になろうとしていたけれど、彼女のことはどうでも良くなった。違う世界に生きている人間なのだと認識したので、言葉を交わすことも無意味だと思った。

全てはフィクションである。
一人称の語り手は、信頼できない。

無論、私含めて。


5/20(土)

アニメ「進撃の巨人」の完結編・前編まで見終わった。途中から絵柄が変わって動きもぬるぬるになったなーと思ったら、制作スタジオがMAPPAに変わっていた。

MAPPAのアニメはなんであんなにぬるぬる動くんだろうと思ったら、CGアニメという手法で作られてるんですってね。それで有名なスタジオなんだとか。へぇー。だから「チェンソーマン」もぬるぬるしてたのかー。最近観てる「地獄楽」もMAPPAだった。こちらはあんまりぬるぬる感じないけど。

「進撃の巨人」、漫画も全巻読んでるんだけど、映像で一気見すると流れがよく分かった。

私は一貫して、アルミンが好き。
昔から、武力はそこまで無いけど賢くて可愛い少年のキャラが好きである。なんなんだろうねこの性癖は。

あとハンジさんも良かった。漫画の時も割と好きだったけど、アニメのハンジさん良かったな。朴璐美さんの声と相まって、かな。
ピークちゃんも良い。
総じて、頭脳派が好きということなんだろう。

秋放送の完結編・後編が楽しみである。
楽しみがあるのは、良いことだ。
生きる上で。

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