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【NIKKE】イベントストーリー「LAST KINGDOM」 設定の謎について考えてみた【ネタバレ含】

5月9日、イベント「LAST KINGDOM」のハードが解禁され、イベントのエピローグを見ることが出来るようになった。既にご覧になった方もいるかと思うが、衝撃的かつ続きが気になるラストで締めくくられている。今回の記事ではそれについて整理していきたいと思う。(当然ながらネタバレ満載なので、ストーリーを読んでからお読みいただくことを推奨します)


マリアンが素質を覚醒?

エピローグの展開を簡単におさらいすると、マリアンがインディビリア、トーカティブのもとに赴き、ラプチャーの派兵を引きあげること、そしてクラウン王国を二度と襲撃しないことを求めた。

そうすると二人はひざまずき、「要請」を受け入れ、トーカティブは「仰せのままに、我らが女王」と発言している。女王とはラプチャーを統率する「ラプチャー・クイーン」であることは明白だ。

2人の行動は、意思とは関係なく本能で行ったと書かれており、マリアンが「ラプチャーとヘレティックを本能的に従わせるクイーンとしての素質」を開花させたことがわかる。

リリス、マリアン、クイーンの関係は?

そうなると気になるのは「今までのクイーンはどうなったの?」ということである。これまでの話ではニケの元祖にして史上最強のニケであるリリーバイス(リリス)が、死後何らかの理由によりクイーンと化したことが示唆されている。

その一方で、リリスが殉職する以前(イベント「RED ASH」の時代)にもクイーンが存在していることが明らかになっており、「そもそもクイーンとリリスとの関係は一体何なのか?」ということがNIKKEの未解明の謎の1つになっていた。しかし、今回のマリアンの件で、このような仮説が考えられる。

「クイーンの因子を持つ何らかの生命体が、クイーンの適性がある(死亡した)ニケに因子を植え込み、因子が活性化することでニケがクイーンとなる」

この仮説であれば、別にクイーンが2人いようと3人いようと不都合は特にない。(命令系統や上下関係がどうなるのかという疑問はあるが)さながら、ローヤルゼリーを与えられたミツバチが女王蜂になるかのようである。

今回のイベントの主題歌を手掛けたロックバンドの名前でもある「女王蜂」だが、このワードをモチーフに整理していくと、色々なことがスッキリしていくのではないかと私は考えている。

「女王蜂」というワードで予想するニケの設定

ニケが子供を産めないという設定

ニケは子供を産むことができないとされている。これは、サクラのキャラクターエピソードで示唆されている。子孫を残せないというのはニケにとって大きな思考転換につながりかねないようにも思えるし、メタなことを言えば二次創作などの展開を考えても損であるようにも思う。

それにも関わらずなぜこの設定を入れたのか?を考えると、「ニケはクイーンになることで生殖能力を獲得し、子を産むことができるようになる」という仮説が浮かぶ。ミツバチの社会で言えば、働きバチは全てメスであるが生殖能力はなく、女王蜂のみが子孫を残すことができるということとパラレルなわけだ。

マリアンは母性によりラプチャーを引きあげさせた?

もしそうであるならば、マリアンがラプチャーに対して抱いている感情は、「仲間」としてのものというよりも「母性」としてのものではないかとも考えられる。

エピローグではラプチャーを一瞬で消し飛ばすクラウンの拡張武装に対して興奮するキロと、恐れと怒りを抱くマリアンの姿が描かれていた。これは我が子を無惨に殺害されることへの母親としての不安と怒りということではないだろうか。そしてラプチャーを引き上げさせたのは子供を危険な目に遭わせないための「母親の慈愛」も含まれているのではなかろうか。

(ここまで書いた前提が合っているならば、マリアンは今回のイベントの段階でラプチャーを出産、あるいは創造する能力を身につけている可能性がある。かなりショッキングなことではあるが)

アンチェインド血統者が「オス蜂」?

物語本編序盤で、トーカティブは指揮官(主人公)に対して、「指揮するニケの能力が向上すること」「出身がアークであること」「幼少期に病気になったこと」を確認し、それが分かると指揮官を連れ去ろうとしていた。

また「眼の前にいる存在が誰なのか思い出せ」という旨の発言もしている。同様の発言はマリアンに対してもしていることを考えると、トーカティブの目的の達成には、マリアンと指揮官がセットで必要となる何らかの事情の存在がうかがえる。

そうすると考えられるのは「アンチェインド血統者(指揮官)=オス蜂」説である。

先代のクイーンであるリリスにも、ゴッデス部隊指揮官という恋仲の男性がいた。そして彼もアンチェインドの血を持っている。「アンチェインド血統者」と「最愛のニケ」の組み合わせになってることは偶然ではないだろう。

しかし、ゴッデス部隊指揮官は「RED ASH」後にアークに逃げ延び、消息不明になっている。 その後もアークにいるとするならば(※後述)、女王蜂とオス蜂が別れて暮らしていることになり、やや奇妙なようにも思える。

「完璧な生命体」がラプチャー陣営の目標?

ここで私の仮説を述べると「クイーンと化したニケとアンチェインド血統の男が交わることで完璧な生命体が誕生する。現状のクイーン(リリス)はそれを達成できておらずラプチャーは不完全なものになっている。トーカティブの目的はクイーンとアンチェインド血統を揃え、完璧な生命体を地上に繁栄させることである」というものである。

この仮説を思いつくに至ったのは、モダニアのキャラクターエピソードからの連想である。キャラエピではモダニア奪還作戦後、M.M.Rでモダニアの解析が行われるシーンがある。そこではモダニアのボディがニケとラプチャーが融合したようなものであること、それが互いの欠点を埋め合わせておりアークの技術をはるかに凌駕する完璧なものであることが語られる。そして、「まるで最初からそうなるように作られているみたい」とコメントされた。

モダニア以外にも、インディビリアの復活能力、トーカティブの捕食による能力開花など、ラプチャー陣営が生命として人類より飛躍的な進化を遂げていることがストーリー上度々語られている。そこから連中の目的は「究極の生命体に進化する、もしくは究極の生命体を生み出す」ことであり、トーカティブはそのために行動しているのではないかと思えるのである。

リリスはなぜボディに未練があるのか?

また、上記の仮説を用いて、作中で語られている「リリスが前身のボディを探しており、それが未練であること」「ボディがクイーンを倒す鍵になること」がなぜなのかを説明できるような気がしている。

つまり、リリスとゴッデス指揮官が交わるために、ニケ時代のボディが必要となるという可能性だ。そうであれば、ボディが破壊されることは究極の生命体を出産することがかなわなくなることを意味し、クイーンとしての存在意義は中途半端なものになる。だからこそリリスはボディを探していて、かつそれが倒すカギになるのではなかろうか。

そうなると、リリスの現在の姿はもしかすると人間の形をとっていないのかもしれない。

そろそろ明かされるというが…

リリスとクイーンの関係についてはNIKKEディレクターのユ・ヒョンソク氏が近いうちに種明かしすることを明言している。いろいろなギミックで隠してきたとも語っており、もしかしたらわたしはそのギミックに引っかかって誤った予想をしているかもしれない。だが、外れるかもしれないから予想は楽しいものである。今後の展開がどのようになっていくのか、非常に楽しみだ。

※ちなみに、メタな話をすると、リリース時の公式生放送でのキャラ紹介で「スノーホワイトは第一次ラプチャー侵攻時にアンダーソンとともにラプチャーと対峙した」とハッキリ述べられており、「ゴッデス指揮官=アンダーソン」であることは既に公式は半ば認めている。しかしローンチ当時だったので伏せるものだという認識が固まってなかったものと思われる。

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