手持ち香水紹介第3回「JUNIPER SLING」
・初めに
手持ち紹介3回目として第1回、第2回に引き続きPENHARIGON'Sの香水を紹介していきます。
(PENHARIGON'Sの紹介は初回の記事を参照ください)
・JUNIPER SLING
原題:JUNIPER SLING
ブランド:PENHARIGON’S
調香師:オリビエ・クリスプ
この調香師、オリビエ・クリスプさんですが何を隠そう世の中にグルマンノート(甘い食べたくなるような香り マルジェラのジャズクラブやニナのニナリッチなんかが有名ですね)を生み出した方だそうです。
そんな彼がPENHARIGON’Sのために作り出したのは1920年代にイギリスで大流行したジンの香りでした。
香調はアロマティックウッディ
キーノートにはジュニパーベリーにアンゼリカ、ブランデー、
スパイスやレザー、イリスウッドが香りを彩ります。
食べたくなるような香りという概念を生み出した調香師の作品だけあり、
この香りは飲み干したくなるようなジンの香りから始まります。
ジュニパーベリーにカルダモンやブラックペッパーが混ざったキリッとしたトップノートは、暑い夏の夜、冷房の効いたバーのカウンターで出される1杯目のカクテルを想起させます。
ミドルノート以降はオレンジブランデーやジンジャーエール、レザーにブラウンシュガーが混ざり徐々に軽やかな甘さを増し、気づかぬうちに飲みすぎてしまう、そんな享楽への誘惑を感じる1本です。
第1回に紹介したTHE TRAGEDY OF LORD GEORGEは40~50代の落ち着いた男性を思わせるフレグランスでしたが、このJUNIPER SLINGは30代の身なりや所作の落ち着いた、しかし同時に遊び慣れもしたそんな雰囲気の男性を感じさせます。
500日のサマーやダークナイト・ライジングのジョセフ・ゴードン=レヴィットなんかが個人的にはぴたりとイメージに合います。
こういう男性が見せるかわいげのある仕草には男女問わず心を鷲掴みにされてしまいますね。
きりっとしたトップに軽やかな甘さのあるこのフレグランスは日本の気候にもよく合い、年中使えるフレグランスとなっています。
難点としてよく挙げられるのは香りの持続性がかなり短いことです。
コロン~トワレの中間くらいのイメージですね。
スーツやセットアップ、トレンチコートのような少しかっちりとした服装との相性が大変よいですがライダースジャケットなんかに合わせるのも面白いと思います。
遊びなれた30代の男性を感じると書きはしましたが、20代の男性がつければ少し大人の雰囲気をまとえますし、女性がつけても爽やかな印象を与えられます。
香りの使いやすさ以外でも
・30mlの小サイズ展開がされているので若い人でも手が届きやすい。使い切りやすいサイズなのでプレゼントなんかにも向いている。
・各フレグランスをイメージしたリボンがあしらわれているBRITISH TALESシリーズの中で唯一、金属製のキャップでリボンをかたどったシャープなデザインをしている。
等で個人的にはかなりオススメの1本です。
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