「逆質問」は悪い文化

面倒

面接で最後に必ず言われること

「逆に、弊社について何か質問ありますか?」

これが本当に面倒くさい。面接に当たって、わざわざ逆質問を用意する必要がある。そのために、わざわざ統合報告書を読んだり、ホームページを隅々まで読み込んだりしなければいけない。いくら働くと言っても、そこまで求めるか?そんな端っこの知識を取り入れたところで、働くときの足しになるのだろうか。大体、実際に働いている人でも知らないじゃないか。

質の悪い企業だと、逆質問を2個も3個も求めることがある。一個質問を終えたところで、「ほかに、何かありますか?」と聞いてくるのだ。就活サイトを見ると、「逆質問の時間を10分設ける」と書いてある企業もある。そこに、時間を設けて何になるのか。質問の数=熱意なのだろうか。

御社に興味あるから、OB訪問で全部聞いたんだよ!

今では、昔と比べてOB訪問も簡単にできるようになった。大学の就職相談とか、企業の方からOBを派遣することもあるし、就職サイトの中にはOB・OG訪問の斡旋を専門に扱っているところもある。

質問があるなら、OB訪問のときに聞けば良いのだ。社員の視点から、答えられる範囲で答えてくれるだろう。

実際に働いている人でないとわからないようなことを聞くなら、むしろOBの方が良いだろう。面接を担当するような人は、あまり内情を正直に話さないし、そもそも知らないこともある。事業所ごとに内情が違えば、当然別の事業所の人事に聞いても意味がないだろう。

というか、熱意があるならあらかじめOB訪問などで、質問をするのだから、逆質問なんてできないんじゃないか?

厳選したいなら、もっとやり方があるんじゃない?

会社への愛がなければ採用したくないのだろう。人事としても、ちょっとつらいことがあったくらいで、辞職されたらたまったもんじゃないから、会社のために尽くしてくれる人材を見分ける必要がある。

しかし、「逆質問」というやり方は、本当にそのバロメーターとして適切なのか?改めて、考え直した方が良いと思っている。

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