見出し画像

留年ってどんな感じ?

こんにちは。田舎の作業療法士の難波です。

今日は飲みに行きたい気持ちもあったが、明日、晴れなのでピクニックに行きたいと思いスタバでコーヒーを飲みながら、お洒落を気取ってみている。
正面にはいかにも頭の良さそうな女性が資格の勉強をしている。
隣は仲良く勉強をする大学生カップル。
人間観察。僕の癖だ。スタバに限ったことではなく、人間観察をしてしまう。

人間観察は作業療法士にとって重要となるスキルだと思う。
その日に関わる対象児・者の仕草や表情、行動から調子や体調を考察する。
そして、その人に最高の支援や関わりができる。
万が一関わり方が分からなくても、頭の片隅にでも
「今日はいつもと様子が違う」と入れておけば、
危険なことや対象児・者が成長するチャンスにいつも以上に集中し、気付き、反応する事ができる。
しかし、相手に不快な思いをされないようにするのが前提である。

前にも話したが、

僕は大学を留年している。

純粋に勉強をしなかった、それに、ある一人の先生を敵に回してしまった。

大学一年生の時、僕は勉強を真面目にしていなかった。友達にも恵まれ、先輩にも恵まれ、毎日楽しく遊んでいた。勉強に対しても、短期間勉強でテストに合格出来ると思っていた。

「人生の夏休み最高!」

あの頃の自分に言いたい、舐めすぎだぞと。
親友から言われた、「難波、やばいぞ。」
でも、気付いた頃には時既に遅し。

留年した時?凄く悔しかった。
自分が1000%悪いのは分かっていた。

なんで悔しかったのか、

僕の親友の「一緒に卒業したい」という気持ちを裏切ってしまったから。

彼女からもあれだけ勉強しろと言われて、まとめたノートを見せてくれたのに。

いろんな人の支えを裏切ってしまった。人生で一番の挫折だった。

両親に話した時に、絶対に怒られると思った。
しかし、両親からこの言葉を頂いた。

「この一年を誰よりも全力で素晴らしい実りのある一年にしなさい」

前を向くしか無い。心を改めて、全力で努力する。
これが支えてくれた人への、最高の恩返しだと。

その一年は一度受けた授業も受け直し、
発達障害領域を中心に作業療法の知識を深めた。
重症心身障害児・者のキャンプにも参加し、実際に接し、
保護者や医療者の生の声を聞き、学ぶ事ができた。
大学の学祭は一緒に勉強してきた学年のみんなが、
実行委員長になることを後押ししてくれて、全力で学祭を作り上げた。
「最高の学祭だったよ。ありがとう。」と言われて、涙が溢れた。
勢いだけの僕を支えてくれた同級生、後輩、友達、先生方に
心から感謝してもしきれない。

本当にありがとう

留年は、家庭の都合や避けられない事情でなることもあるが、
世間一般には悪い印象で、勉強しなかった奴がなる。と思われている。
これを読んで、大学生にはコツコツ勉強した方がいいと思って欲しいとも思う。

留年はしない方がもちろん良いが、
僕は僕のこの一年の留年は、
自分を見つめ直し、行動し、成長し、大切な仲間に恩返し出来た一年である。

だから、胸を張って言える。

かけがえのない最高の一年だったと。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?