「どこにいても、できることはできるだろうと、考えるようになった」 羊の歌 加藤周一 (著)

それまでの筆者はどこに暮らし、どこで仕事をするかということに強くこだわりをもっていた。しかし、年を重ね、人生を振り返った時、結局自分はどこへ行ってもやるべきことは同じではないかと思うようになる。それは自分のベストを尽くすことであり、つまり置かれた環境で最大限に咲くことであった。日本にいようと、フランスにいようと、イギリスにいようと、仕事の内容は変わったとしても、ベストを尽くすという点ではどこにいても共通であった。
それからの筆者にとって、「場所」とは二次的な条件にすぎなくなり、どこにいてもできることはできるだろうし、反対にできないことはできないだろうと考えるようになったそうです。
場所に関係なく、自分が最大限のパフォーマンスを発揮する。
この著作は50年以上前のものですが、さまざまな環境で働くことが求められる現代において、より一層重要な考え方であるように思います。


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