一時帰国回顧録(主に機内における)

日本に一時帰国していました。
こっち(アメリカ)に戻ってきて10日程経つが、時差ボケが直りきっておらず午前中と午後に一回ずつ昼寝を貪っている。これも午後の昼寝から目覚めて書いている。

今回はアメリカの航空会社を利用したのだが、CAのほぼ全員が心底面倒そうにサーブする人達であった。
思った以上に機内が寒く、用意していた上着だけでは寒かったので、もう一枚ブランケットを頼むと無表情かつ無返事でスタスタ歩き去ったCA。ドリンクサービス時にお茶を頼むと「熱湯がきれてるから後で持ってくる」と言われたまま忘れ去られた。これは喉の乾きより再度頼む億劫さ回避で我慢した。そういえばイヤホンも忘れ去られるところだった。これは映画視聴を優先させ再度頼んだ。
小心な私は不機嫌そうに歩き回るCAを見ながら「スタッフ間で揉め事でもあったんだろうか」と危惧し、少しでもCAの労働負担を減らすべくチキンかパスタか聞いてくるのにかぶせる様に「チキン、プリーズ!!」と素早く答え、コーヒーを頼む時はコーヒーだけでなく「ブラック」と付け足した。オレンジジュースを頼む時「without ice」と伝えると、氷の手間が省けるからか初めてCAさんが微笑んだ。様に見えた。かもしれない。

ロシア上空を迂回した為(モニターで確認したらそんな感じだった)日本到着まで15時間もかかったが、最新物を含むたくさんの映画リストから好き放題見れるなんて私にとっては喜び以外のなにものでもなく結構あっという間だった。
そんなに夢中になるにも関わらず、本当に不思議なんだけど私は機内で見た映画を全く覚えていない。ああ楽しかったなぁ、との感想を持ったのは確かなのに何を見たのか毎度思い出せない。
それでも今回「Fabelmans」「Reality Bites」の二本は覚えている。Fabelmansのミシェル・ウィリアムズを見ながら
「いつ見ても年齢不詳だわね〜、そういえばマチルダちゃんは何歳になったの?」と語りかけ、
Reality Bitesを見ながら「ウィノナ、なんでネックレス盗んじまったんだ、、」(いつの話よ)と嘆き、イーサン・ホークに「近年お前の娘が活躍しだしているぞ」と激励したりした。

この15時間もの間、驚くことなかれ、いや驚いてほしいから書くけど、窓際の座席の、アメリカ人と思われる青少年は一度もトイレに立つことなしに日本に到着したのである!!15時間!!コーラとかガンガン飲んでいたのに!!廊下側にいる私に遠慮しているのかと思って「トイレの時は言ってね、どくから」とか「トイレ大丈夫?まじで?」と話しかけたが、その都度「大丈夫」とクールに返された。空いたとなると即行シートベルトを外し一目散にトイレに向かう頻尿の私には考えられない。大げさでなく一生忘れられない出来事になるだろう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?