なかなか稲を刈れません 〜農業エトセトラ〜
稲は、(品種によりますが)稲の花が開花してからの積算温度1000℃くらいで稲刈りの適期になります。
今夏は日照りでしたので、あっという間に稲刈りの適期となりましたが、以下の要因で稲刈りができていません。
① 乾燥調整を外部に委託しているのですが、委託先の乾燥機の稼働が稲刈り
適期の開始に間に合わない
② 稲刈り適期に入った途端、日照りも終わって雨模様。よって、圃場の地盤と
稲穂が濡れて乾くのを待たなければならない
③ 待ちに待った委託先の乾燥機の稼働日に台風が直撃しそう
このような具合で、久しぶりのまとまった雨が「豪雨」となったこともあり、
田んぼの稲は「実るほど首を垂れる稲穂かな」ではなく、
「横倒し」の状態になっています。
この辺では稲の倒伏を「寝る」と言いますが、稲が寝てきました。
稲の寝る原因はいくつかあって、
①肥料過多によるもの(ミステリーサークル的に倒れる)
②稲の根張りが弱くて倒れるもの(中干しをしないことや根への酸素供給不足)
③稲の茎が稲穂の重さに耐えられずに倒れるもの(豊作の予感)
④ヒエなどの雑草の繁茂によるもの(減農薬や無農薬の宿命)
⑤自然の猛威にさらされることによるもの(回避不能)
などがあります。
④の要因で倒れてきた一部の圃場はあるのですが、⑤の要因も追加されつつあり、
来週からやっと稲刈りに取り掛かる予定ですが、それまでにどこまで寝てくるのか、心配してもできることはないのですが、ヤキモキします。
このヤキモキする感じを、自分で宥めて過ごすというのは
自分の度量を試されるなぁ
と毎回思います。
天候不良や生育不順でイライラしていた祖父の気持ちが、今やっと解流ようになりました。
でも、イライラしたところで、自然の猛威の前で人は無力だし、
自分のサボったツケで生育不順になるのは自業自得だし、
諦観するしかないのですよね…
がしかし、まだまだ修行が足りなくて、イライラを周囲に撒き散らしてしまっているのも事実でして…
今回は、委託先の乾燥機の稼働が遅れていることにイライラしています。
ここは、ちょっと人災なのでイライラしているのですよね。
そもそも、委託先から
「今年は刈り取り適期が早まります。適期刈り取りをしましょう」
と通知してきているのに!
なのに、なんで刈り取り適期の最終盤にやっと乾燥機が稼働なの!
と、まぁそんな具合でイライラしているのでした。
イライラは焦燥感となって事故の元ですから、作業はイライラせずに行いますね。
コンバインの横転や、籾の輸送中の横転は重大事故ですからね。
それでも週末の台風次第ですが、これまで順調に生育してきた稲を刈り取れる喜びはひとしおです。
気分を入れ替えて、落ち着いて稲刈りの喜びに浸りつつ作業を進めたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。