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君たちはどう生きるか、雑感

とうとう見てきました。

今回は劇場で見たいなーと思ってたのだが、すっかり忘れてて、友人が
見に行ったという、FBの投稿を見て慌てて見にいきました。

ジブリ作品は8割ぐらいは見てるが、近作は見てない。

最後に劇場で見たのは、思い返してみたら、多分なんとラピュタ(笑)

という事は、ほぼ30年ぶりに劇場で見ることとなった。

パズーの年齢に近かった、私もドーラに歳が近くなるという事になるか。時の移ろいの早いことよ、、、、

みた感想としては、良かった。

ある意味宮崎駿の作家としてのエンドロールを見せられた感じ。

随所に過去作の自身作の引用が散在してた。
あと影響を受けたものに対してのオマージュもあって、今まではそういうことをしてこなかったのに、ここまで提示してくるとは意外でした。

岡田としおの解説で、ジブリ近作の構造の解説を聞いてたのでついていけましたが、展開が急で、全く筋を丁寧になぞるような作りにはなってません。

なので世の中からの非難はわからなくもないが、そんなの関係ないで、通用するのが今の宮崎作品ですか。

確かにこの作品を世界観と登場人物の背景を説明してたら、全3部作でも足りなくなるかな。

それを2時間の尺で、語り尽くすとこうなるかなと。

とはいえあーだ、こーだと説明的な展開を入れるとテンポも悪くなるので、結果がこれでしょう。

真エバもある意味これにちかいね。

それで100億近く売り上げるのだから、しかもノンプロモでね。

さてある人が言ってたし多分そうなのかなと思うが、この作品の大きなメッセージは、俺はもうすぐですいなくなるが、俺はこう生きたが君たち(アニメ業界の人たちも含めて)
はどうするとのといかけでしょうね。

あとあえて前回避けたように見えた、先の戦争のど真ん中の時代をとりあげるが、その事にはさらっと触れるが、深みにハマらなかった距離感はいいかなと。

零戦のキャノピーが出てきたのはご愛嬌ですかね。

あとエンディングがサラッとしてたのは、いいね。

見終わった後、名古屋空港の元駐機場で深夜佇み、ラピュタを見た頃、よく飛行機を観にきていた場所。

そこから30数年後宮崎駿の終わりの作品をこの場所で見るのもなんか感慨深い。

当時国際線ターミナルが新しくなり、そこがショッピングモールとなり、映画館ができるとは夢にもおもわなかった。

しばしその場でたたずんで夜空を見上げたのが、私自身のこの映画のエンドロールのようだった。


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