一人行動をしていると私らしくいられるようになった。

見栄をはるのではなく、私らしくいたい。
そう考えられるようになったのは本当にここ最近である。それまでは「他人の目に自身がどう映る」かについてかなり意識していた。


私は人付き合いがあまり好きではない。
「人は人と接して成長する」とは思うし、
幼稚園の頃母はベテランの先生に
「実乃鈴さんはひとりっ子だからたくさんの人の中に入れて過ごさせた方が良い。」
と言われていたらしい。
だが、意識して人の中にいても得られたのはストレスだけだった。

しかし一人で動くと周りの目が気になることもあり、
本当は一人で動き回りたいのに
誰かといないと出掛けられないときもあった。
誰かと待ち合わせをして、一緒に食べて、一緒に行動する。
「これ可愛い!」とはしゃぐ友達。
そうだね…と気を遣って嘔吐きそうになる私。
ひとり時間が無いためかなりきつかったが、一人行動するのは怖い。
その矛盾でストレスを溜めて遊ぶことが多く
家に帰ってくると心も胃も疲弊していた。


精神疾患の対人恐怖症が少しでも緩和された今は
周りの目はあまり気にならないようになり、
進んで一人行動を取るようになった。
観光、推しの展示会、神座、回転寿司、王将…
好きなものを自分のペースで楽しめることが
心地よくて楽しく感じれるようになった。
好きな時間に食べて、
あそこの店行こうかな、でもあの施設も見てみたいなと急に行きたい所を変えられる。
傍から見たら「我儘」かもしれないが、
私にとっては一人行動は
心を安定させて過ごせる方法の1つである。

一人で動くようになった為格好も見栄をはらなくなった。
前までは「女の子らしくいなきゃ」という考えからセミロングでいたが、
今は顔の形に合わせてベリーショートで生きている。一時期刈り上げたりしていたがそれはそれで今までの自分と180度イメージが変わった為楽しかった。

また、持ち物も自分の好きなものを持てるようになった。
以前までは社員で高いヒールを履きこなすお洒落な方がいらっしゃり、そのような格好に憧れて
私もヒールがあるブーツを購入した。
しかし、3ヵ月でチャックが壊れてしまい、お陀仏になったのだ。
ネットで同じようなデザインがないか探した際に
「私って本当にこのデザインが好きなんだっけ?」と考えるようになった。
ブーツを購入した理由は、
彼女のお洒落な姿に憧れて買ったのであり、
ヒールのあるブーツに心底惚れて購入したわけではない。
それに気付き、ブーツは買わなかった。
それよりも、最近はいちご柄にハマっていて
柄にもなく苺が散りばめられた雑貨を集めている。
「周りがあのようなファッションだから」
「周りが持っているから」と比較することなく
心の底から好きなものを買えるという
良いお金の使い方が出来るようになれたと思う。

一人行動は寂しい印象を与えるかもしれないが、
個人的な意見としては自信を顧みれる機会であり、
余計な出費もなくなる良いやり方だと思う。
別に恥ずかしいことではない。
1度きりの人生だからこそ自分らしく入れるほうがいいのではないか。

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