ぽねごん

30代、中肉中背の会社員。 お笑い、小説、ラーメンが好きです。 よろしくお願いします。

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最近の記事

苦役列車のこと

西村賢太の単行本は当然コンプリートしている、と言いたい所なのだが、そうは言えないのがこの苦役列車が因である。 もちろん新潮社発行のものは、西村賢太作品の中でも最も流通しているものに違いないし、ハードカバーのものにしろ、文庫本のものにしろ容易に入手可能である。 ただこの苦役列車は韓国版、台湾版、中国版と翻訳されたものが出ているというのが、このコンプリートの難易度をぐんと高めているように思うのである。 自分が記憶している限り、この手の翻訳本がメルカリやヤフオクに出ていたこと

    • 田中英光私研究のこと②

      一つ前の記事を田中英光私研究のこと①として、その後②、③、④と続けて書いていこうと思ったが、よくよく考えるとこれというエピソードもないことに気付いた。 だから②でごちゃごちゃと書いて、これはここで打ち止めにしてしまおうと思う。 まあ、誰にとってもどうでも良い決意だが、うん、そうしようと思う。 * そう詳細に調べたわけでもないが、田中英光私研究の中で三輯、四輯(巻ではなかった)は割と手に入れやすいイメージがある。 ちょいちょいヤフオクにも出品されている気がするし、値段

      • 田中英光私研究のこと①

        それが作家であろうと、映画監督であろうと、アイドルであろうと、誰をどう好きになって、どう向き合っていくのかなどその人の好きにすれば良い話である。 ファン同士のマウントの取り合いみたいな些事を無視することが出来れば、別に誰に迷惑をかけるわけでもないのだからマイペースに追っかけていけば良いと思う。 ただ自分は西村賢太という私小説家を好きになって、その作品に触れている内、本当に作家を好きになるとはこういうことだ、ということを見せつけられたような気になって、それにちょっとでも近付

        • くよくよしたくてしてるわけではない

          自分は別に他人からしたらどうでもええやろうことでよく悩む。 まず自分は一人称が自分である。 元々小さい頃の一人称は僕やったが、思春期に突入する小学四年か五年頃になんや周りは自分のことを俺と言い始めているぞというのに気付いた。 そしたらなんか自分のことを僕などと言っているのは幼稚で恥ずかしいことであり、どこかのタイミングで俺と一人称を変える必要性を感じてきた。 しかし、どうやろう。 親やったり、友達やったりは、今まで僕と言っていたものを突然俺などと言い出したら一体どんな反応

        苦役列車のこと