谷口流惟

谷口流惟

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映画とか、自分とか

 せっかく自発的に文章を書いているのだから、何か映画以外のことについて書いてみたいと思うのだが、結局書きたいことが見つからないため、というより思ってることは誰かにしゃべっているため、やはり映画のことを書く。 ネタバレあり 「ある子供」 ダルデンヌ兄弟 2005年 ベルギー あらすじ 大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめる。20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。そんなブリュノは、1

    • 見た映画について、書き起こし

      最近、過去に見た映画について。大学ノートに書いた見にくい文字と記憶を頼りに書いてみる。久々に。書きたい映画のことを。あらすじなどは省略、感想のみ。 「骨」  ペドロ・コスタ 1997年 ポルトガル  絶望を纏ったゲットーでの生活。性別すらも削ぎ落とされて、映画としての純度が別格であり、前作、前前作と比べても映画としての劇要素は消え失せ、ドキュメンタリー的手法に落ち着いている。ブレッソンの「ラルジャン」と同じく、「音」の映画であると感じた。周囲の雑音が際立ってフィルムに焼き

      • 最近見た映画について

        いつもは映画を見た感想はノートに手書きで書いて自分の中で消化するだけなのだが、今日はとても気分がいいので何かで自身を還元しようと思い、始めて「note」を書いてみる。 普段文章を書くことはレポートぐらいなので拙く見にくいと思うがただの自己満足なのでよしとする。 「女っ気なし」(フランス 2011年 ギョームブラック監督作品) 昨日図書館で見たのだが、なぜだか開始10分で「これはベストムービーだ!」と強く思った。ショットの重ね方、画作り、水気のある色味、静けさ、みたいな映画

      映画とか、自分とか