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『上と同じように下にも』とは?

序章

教授: 「上と同じように下にも」という言葉、聴いたことある?

生徒: ああ、それってなんか神秘的な響きですよね。具体的にはどういう意味なんですか?

教授: このフレーズには古代からの深い意味が詰まっている。今日はその8つの事実について話してみよう。

「上と同じように下にも」の古代の起源

生徒: まず、その言葉の起源ってどこにあるんですか?

教授: この言葉は古代エジプトに遡るんだ。錬金術(物質を変化させる古代の技術)の根本思想であり、宇宙と個人が相互に反映し合うという考えを示している。『エメラルド・タブレット』って知ってるか?

生徒: 名前は聞いたことありますけど、詳しくは知らないです。

教授: そこには「下にあるものは上にあるものに等しく、上にあるものは下にあるものに等しい」と記されているんだ。この対応の原理は、宇宙と個人の生活に同じパターンと法則が働いているという考え方なんだよ。

株式市場にも完璧に当てはまる!

生徒: それって科学にも関係してるんですか?

教授: その通り。「対応」の原理は、物理学や生物学、天文学などの科学分野にも深く反映されている。特にフラクタル幾何学(部分が全体の形状と似た形状を持つ数学的構造)はこの概念を体現している。フラクタルとは、異なるスケールでも同じパターンが繰り返される図形なんだ。

生徒: へえ、それってすごいですね。

教授: さらに、フラクタル理論は株式市場の価格変動をも正確にマッピングすることができるんだ。つまり、株価の変動パターンも自然界のフラクタル構造と同じ原理に従っているということなんだよ。

秘密結社で使われていた!

生徒: 秘密結社とかでも使われているって本当ですか?

教授: そうだ。フリーメイソンやロシクルシアン(中世から続く神秘主義団体)などの秘密結社は、この原理を使って隠された知識を伝えてきた。「上と同じように下にも」という考えは、個人の内的変化が外的世界に反映し、影響し合うという信念を表しているんだ。

量子エンタングルメントとも関係がある!

生徒: 量子物理学とも関係があるんですか?

教授: その通りだ。量子エンタングルメント(量子もつれ)の現象は、粒子同士が相関関係を持ち、ある粒子の状態が他の粒子の状態に即座に影響を与えるというものだ。この現象は、「上と同じように下にも」の原理と合致しているんだよ。

天体イベントと地上のイベントを結びつけた!

生徒: 天体観測と人間の経験も結びついているんですね。

教授: そうだ。占星術(天体の配置や動きによって個人や社会の運命を占う学問)は、惑星の運動と配列が私たちの生活を形作ると考えている。古代文明は天体観測を使って農業サイクルや季節の変化、重要な出来事を予測してきたんだ。

錬金術の法則だった!

生徒: アルケミー(錬金術)でも使われていたんですね。

教授: その通り。アルケミーの写本には、象徴と寓話を使って霊的な教えが伝えられていた。「上と同じように下にも」という言葉は、アルケミーの哲学に深く組み込まれているんだ。

昇天の儀式や魔法に使われていた!

生徒: 呪術的実践にも関係があるんですか?

教授: そうだ。呪術的な儀式では、この原理を用いて、地上的な領域と神聖な領域を繋ぐ接点を確立し、実践者の意志を宇宙の力と調和させるんだ。

芸術家にインスピレーションを与えた!

生徒: ルネサンス美術にも影響を与えていたんですか?

教授: その通り。「上と同じように下にも」の心理学的解釈は、ルネサンス美術に深い影響を及ぼし、ヒューマニズム(人間の価値や尊厳を重視する思想)と黄金比(美しさの比例関係)の概念に関連している。

神話的な宇宙の鏡だった!

生徒: 最後に、エルメス主義との関係について教えてください。

教授: エルメス主義(古代エジプトとギリシャの神秘的な教え)は「上と同じように下にも」という原理を中心に据え、宇宙的な相互連関性と、存在の異なる次元間の対応関係を説いている。この考えは、西洋のエソテリック(秘教的)思想や秘教的実践に大きな影響を与えてきたんだ。

結論

教授: 「上と同じように下にも」という言葉は、精神性、科学、哲学の領域をつなぐ永遠の原理として機能し続けている。この原理を受け入れることで、より深い理解と、宇宙における私たちの位置に関する幅広い視点を得ることができるんだ。

生徒: ありがとうございます、教授。すごく興味深かったです!



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