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#15 初めての外泊許可😆😍

♡Mayu♡です。前回のnoteでも温かいコメントをいただきまして、感無量です😂ありがとうございます😍
今回はタイトルの通り、嬉しかったことを記事に綴ります。

手術ばかりでうんざりしていて、精神的にも参っていて、感情すらなくなっていた私に、少しばかりの幸せが訪れました✨


まずは、病棟クラークさんとの出会いです❤️病棟クラークさんは、病棟に数人いらっしゃる、場合によっては看護資格を持つ縁の下の力持ちのように色々なサポートをしてくださる方のことです。

クラーク「初めまして。私は看護師資格は持っていますが、病棟内を巡回して、困っていることや悩みをぶつけてもらう、それに対してアドバイスや悩みを受け止める何でも屋さんみたいなものです。本当はもっと早くにMayuさんとお会いしたかったんだけど、業務が立て込んでいて病室訪問が日程的にもだいぶ遅くなってしまいました。ごめんなさいね。Mayuさん、入院生活がここまで長引くとは思ってなかったと思うんだけど、よく頑張っていてえらいなと私は感心しています。なにか困ってることがあったら打ち明けて欲しいなと思って今日こちらにお邪魔しました。」
私「こんにちは。私の今の悩みは泣けなくなったこと、痛みに対して痛い!とか平気で言えたはずなのにそれすらも言うのが面倒くさいと思ってしまって何もやる気がおきなくなったことです」
クラーク「そうだよね。涙すらでないのってとても苦しいよね。泣きたいのに泣けない、感情を失ってしまうなんて…」
私「こんなことになるんだったら手術しないであの世に行くべきだったなと今更ながら後悔しています。何ひとつできることがなくなったわけですから」
クラーク「でも、左手だってちょっと動くようになったでしょ?それって嬉しいことじゃない?」
私「私が希望しているのは元通りの生活をして、社会復帰することです。なのに歩くことすらままならない、寝たきり。そんなの誰も望んでいませんよ。」
クラーク「そっか、わかったわかった。でもね、リハビリもそうだけど、毎日の繰り返しで徐々に回復していく、体力が戻ってくるものなんだよ。だからMayuさんの気持ちは痛いほどわかるけど、これも一つの人生経験だと思うのよね。」
私「あなたに何がわかるというのですか?そりゃあ、私だって健康そのものだと思って生きてきた。でも現状は違った。それでこのザマですよ。飛び降りたい気持ちなのにそれすらできないなんて地獄。」
クラーク「そうだね。私は大きな病気って骨折くらいしか経験していないのでその苦しみに比べたらMayuさんの苦しみは到底理解しようと思っても理解しきれないかもしれない。素直に謝るわ。ごめんなさいね。」
私は黙って部屋を出ていってほしいなあと思っていました。
クラーク「ところで、退院の目処はたっているの?」
私「わかりません。ここ最近主治医も忙しそうだし、私のことなんて気にもしてないでしょう」
クラーク「そうなのね。わかった、私から主治医にはMayuさんがどんな気持ちでいるのか等共有しておくからね。脳神経外科はじめ、ほかの科も兼務しているからもう時間になってしまったので、何かあったらクラークのこと呼び出してね!緊急で手が離せないことさえ無ければかけつけるから!」
と言ってクラークはその場を後にしました。


それが幸運となりました🤗クラークさんが担当医に情報共有し、それが主治医の元へ伝えられ、主治医がやってきたのです。
主治医「最近は忙しくてごめん。体調はどう?」
私「ただただ退院を待っています。望むのはそれだけ」
主治医「わかった。精神的にも参っているとクラークから連絡があった。それで、ご家族を呼んで退院に向けた説明をしようと思ってる。連絡していいかな?」
私は言葉には出せませんでしたが、地獄から抜け出せたような気持ちに満たされました。
私「わかりました。連絡をお願いします」
ということで、退院に向けた説明のため、家族一同が病院へやってくることとなりました。

主治医「ここまでご家族も心配だったことでしょう。ご苦労様でした。退院に向けて、説明をして、まずは外泊許可をだします。それでなにもなければ、退院となります。」
家族一同が安堵したようでした。(と推測されました)
主治医「癌研センターにて、詳しい検査をしてもらうという話しを以前したかと思います。その結果ですが、Mayuさんは良性の目の視床下部にてきた腫瘍で、
毛様細胞性星細胞腫というものでした。手術を何度も行いましたが、我々の想像をはるかに超えるような状態でして、Mayuさんに多大な苦しみを与えてしまったことにつきましては、我々一同申し訳なく思っております。」
といった内容でしたが、外泊許可が降りたことに喜びすぎてそれ以降の説明はほとんど覚えていません…
ちょっと覚えていることは、腫瘍が残っているので後々化学療法で腫瘍の縮小を試みること、その場合には妊娠する可能性が低くなるため、卵子なり受精卵の凍結をした方が良いということでした。


そして、ついにこの日がやってきました。外泊許可の日!待ちに待っていた、その日を迎えることができたのです😊


私は病院からお借りした車椅子で実家へと帰りました。久しぶりの実家は本当に懐かしくて、家族も嬉しかったのか、夜ご飯は大好きなお寿司を、(とは言ってもアニサキスアレルギーなので貝類などしか食べられませんが😅)お昼は唐揚げをたらふく食べさせてもらいました。

本当に本当に幸せな一日でした✨


外泊許可がおりたのは一泊2日でしたので、夜には病院に戻りました。

3年以上前のこととはいえ、外泊許可がおりた時の喜びだけは鮮明に覚えています🌸

非常に長い文章になってしまい、飽き飽きされた方も多いかもしれません。失礼しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました🙇

※本記事は2020年当時に私の身に起こったことを振り返りながら記事にしております。

2023.05.18記
2023.06.08追記


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